《 4日 》 棒立山 ・ タカマタギ ・ 日白山
毛渡橋 〜 棒立山 〜 タカマタギ 〜 日白山 〜 東谷山 〜 二居 (縦走)
半年ぶりに鹿児島から川越に帰省した山仲間の西さん&セッちゃんと二居の除雪ステーションで待ち合わせ、車を1台デポして登山口の毛渡橋に向かう。 今年初めて上越国境を越えて新潟に来たが、道路脇の積雪は例年よりも少ないように思えた。 今日は車が2台あるので、毛渡橋から棒立山・タカマタギ・日白山を登り、東谷山を経由して二居に下る縦走ルートを辿る計画だ。 毛渡橋から先の林道は除雪されていなかったが、予想どおりスキーヤーのトレースが明瞭だったのでツボ足で歩き始める。 仙ノ倉山の北尾根やスキーのルートとなる平標新道との分岐から先も新旧の明瞭な登山者のトレースがあった。 昨日の好天のお蔭で残雪期のように雪が良く締まっていて歩き易い。 棒立山への取り付きまで来ると、トレースは迷いなく正しいルートで尾根の側壁に取り付いていた。 昨年の4月に同じルートを往復しているので、ルートの記憶は鮮明だ。 ランドマークとなる送電線の鉄塔の先でご来光を眺めていると、タカマタギまで行かれるという単独の男性が追い越していった。 天気は予報以上の快晴となり、空には雲一つ見られなかった。 新旧のトレースに加え先行者の直後を登っているため、ラッセルもルーファンもなく、まるで登山道を歩いているような感覚だ。 棒立山を見上げながら足取りも軽く越後中里方面に延びる主尾根との分岐への急坂を登る。 分岐から先の顕著な主尾根を休憩しながらゆっくり登っていると、棒立山の山頂直下でタカマタギまで行かれるという男女のパーティーが追い越していった。 先行している3人のトレースのお蔭で、山頂直下の急斜面をアイゼンを着けずに登ることが出来た。 雪庇となっている純白無垢の棒立山(1420m)の山頂は360度の展望が利き、谷川連峰から巻機山方面への山々の展望が素晴らしいが、ここから見た端正なタカマタギの姿は何度見ても神々しい。
山頂で展望を愛でながらゆっくり寛ぎ、足取りも軽くタカマタギへ向かう。 棒立山から先は迷わずスノーシューを履くつもりでいたが、相変らず雪の状態が良く、先行者の新しいトレースがあるためツボ足のまま歩き続けた。 タカマタギの山頂手前のやや急な斜面もアイゼンを着けずに登れた。 中間点のタカマタギには先行された3人が思い思いに寛いでいた。 棒立山の山頂と同様、360度の展望が利く山頂からは、たおやかな日白山の山頂が指呼の間に望まれ、周囲の山々の展望が一段と素晴らしくなった。
毛渡橋へ下山する先行者達を見送り、トレースが薄くなった日白山へ向かう。 タカマタギから1581m峰を経て日白山への無木立のたおやかな尾根は、正に絵に描いたような稜線漫歩で歩くことが楽しくて仕方がない。 1581m峰からは日白山の山頂にいる登山者や、二居からのルートで山頂に向かう登山者の姿が見えた。 雪の状態が終始良く、トレースにも恵まれたため、正午前に労せずして四度目の日白山(1631m)の山頂に着いた。 山頂からの大展望はいつ見ても素晴らしいの一言に尽きる。 ちょうど誰もいなくなった山頂で30分ほどゆっくり寛ぎ、“通い慣れたルート”で最後のピークの東谷山(1553m)を経て二居に下り、まだ陽の高い3時に車を置いた除雪ステーションに戻った。