2  0  1  8  年    1  月  

《 6日 〜 7日 》    木曽前岳

上松Aコース登山口 〜 金懸小屋(泊) 〜 木曽前岳  (往復)

   2年前のGW明けに山仲間のセッちゃんと一緒に「上松Aコース」で木曽前岳を経て木曽駒ケ岳に登った時に泊まった避難小屋(金懸小屋)の印象がとても良かったので、再訪の機会を窺っていたが、久しぶりに日曜日に冬型が緩む予報が出たので、金懸小屋に泊まって山頂からの展望が素晴らしい木曽前岳に登った。 前回は山も小屋も貸し切りだったが、正月明けの3連休の入山状況はどうなっているのだろうという事にも興味があった。 

   土曜日の9時頃にアルプス山荘の先の上松Aコースの登山口の駐車場に着くと、名古屋ナンバーの車が1台だけ停まっていた。 登山口から雪があったので、スノーシューとワカンを持っていくことにしたが、実質的な登山口となる敬神の滝小屋から先の登山道には先行パーティーの複数の新しいトレースがあった。 重たい水を歩荷して昼過ぎに金懸小屋に着くと、一階には大きなテントが二つ張られ、宴会目的?の山岳会の6人パーティーが寛いでいた。 名古屋ナンバーの車の主は小屋泊りではなく先に進んだようで、年末年始の古いトレースの上に先行パーティーの新しいトレースが見られた。 

   マイナス6度と冷蔵庫のように冷え切った小屋の二階に上がり、備え付けの毛布を敷いて居場所を確保してから、明日のルートの偵察に出掛ける。 小屋から先のルートの記憶は新しかった。 小屋から30分ほどの6合目の手前まで登ったが、天気は予報よりも悪くなり、途中から雪が降ってきてしまったので、トレースが明朝まで残っているかどうかは分からなくなった。 偵察から戻ると富山の2人パーティーと小屋の2階をシェアすることになったが、意外にもこのパーティーは3年前の正月にもここを訪れているとのことだった。


上松Aコースの登山口


実質的な登山口となる敬神の滝小屋


敬神の滝小屋から金懸小屋へ


金懸小屋


テントが張られた金懸小屋の1階


金懸小屋の2階


6合目の手前まで明日のルートの偵察をした


   翌朝は4時過ぎに避難小屋を出発。 雪は夜にはやみ、空には星が見えていた。 トレースは新雪に埋もれていなかったのでツボ足でも登れたが、気温はマイナス10度以下で、新雪の下の雪は締まっていたので、小屋からアイゼンを着けて登ることにした。 昨日偵察した6合目の手前を過ぎると、トレースが新雪で消えている所もあったが、新雪はとても軽くアイゼンを着けたままで登り続けることが出来た。 風は予報よりもやや強かったが天気は予報よりも良く、周囲が明るくなってくると、樹間から御嶽山や乗鞍岳のみならず笠ケ岳も見えた。 昨日の午後の降雪のためか、先行パーティーのテントは幕営適地の8合目ではなく、7合目の少し先に見られた。 周囲はすでに明るくなっていたので、先行パーティーは出発しており、引き続きラッセルすることなく先に進んだ。 8合目の手前からはスノーシューは不要と判断し、ワカンだけを持っていくことにした。 

   石碑が並ぶ8合目を過ぎると間もなく森林限界となり、眼前には木曽前岳が青空の下に望まれるようになったが、風は相変らず予報よりも強く、眼前の痩せた尾根には雪煙が舞っていたので、木曽前岳の山頂直下の核心部の手前からロープを結ぶ。 上方には核心部を登っている先行パーティーの姿が見えた。 トレースがあるのでコンテで登っていったが、妻が突風に煽られて転倒するアクシデントがありヒヤリとする。 妻のザックのショルダーベルトに格納していたテルモスが飛び出し、数メートル下の急斜面に突き刺さったが、雪が深過ぎて拾うことが出来なかった。 核心部では安全を優先し、妻が先行してスタカットで登ったため時間が掛かったが、先行パーティーのトレースがなければ更に時間が掛かっただろう。 核心部を過ぎた所で、先行していた男女パーティーが下ってきたので、トレースのお礼をしながら雑談を交した。 二重山稜となっている頂上稜線を漫歩し、登山道から少し離れた木曽前岳の最高点に予定よりも少し遅く10時半に着いた。

   10時までに木曽前岳の山頂に着けば、状況次第で木曽駒ケ岳にも登ることも考えていたが、ここから先にはトレースがなく、予報が外れて風がさらに強くなった場合、安全に下れるかどうか確信が持てなかったため、無理をせず予定どおり今日はここまでとした。 間もなく富山の2人パーティーが登ってきた。 風はようやく弱くなり、展望の良い山頂でゆっくり寛いでから下山する。 核心部の下りはトレースがより明瞭になったことで予想以上に楽に下れ、8合目からはコースタイムどおりに下れたので、2時半過ぎに誰もいなくなった金懸小屋に着いた。 今日も泊まっていきたくなるような快適な金懸小屋を後にし、日没前に上松Aコースの登山口の駐車場に着いた。

 

4時過ぎに金懸小屋を出発


トレースは新雪に埋もれず残っていたが、小屋からアイゼンを着けて登った


6合目の手前を過ぎるとトレースが新雪で消えている所もあった


7合目の少し先に先行パーティーのテントが見られた


7合目の少し先からも引き続きラッセルすることなく先に進んだ


三ノ沢岳の肩からのご来光


石碑が並ぶ幕営適地の8合目


8合目を過ぎると間もなく森林限界となり、眼前には木曽前岳が青空の下に望まれるようになった


8合目付近から見た麦草岳


風が予報よりも強かったので、核心部の手前からロープを結ぶ


核心部となる木曽前岳の山頂直下


核心部では安全を優先し、妻が先行してスタカットで登った


木曽前岳の山頂   背後は木曽駒ケ岳


木曽前岳の山頂から見た乗鞍岳(左)と北アルプス南部の山々


木曽前岳の山頂から見た麦草岳と御嶽山(左奥)


木曽前岳の山頂から見た茶臼山


木曽前岳の山頂直下から見た三ノ沢岳


木曽前岳の山頂直下から見た宝剣岳


8合目からはコースタイムどおり下れるようになった


金懸小屋から見た御嶽山


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