《 3日 》 鍬ノ峰
仏崎観音寺 〜 鍬ノ峰 (往復)
前日に降った新雪の量が分からないので未明に観音寺を出発する。 境内の外れの鹿除けの柵の先から「鐘突堂山道入口」という標識に従って踏み跡を辿る。 鐘突堂から先にも道標は無かったが、明瞭な踏み跡とテープ類があったので、それが登山道であることに確信が持てた。 痩せた急な尾根を登っていくが新雪は予想以上に少なく、1200m付近からようやく登山道を覆うようになった。 トレースはなかったので、昨日もこのルートを歩いた人がいなかったことが分かったが、代わりに真新しい熊の足跡があり、神社の周囲にあった柵はもしかしたら熊除けの柵ではないかとも思えた。 登山道は予想よりも樹間が詰まっていたので、指呼の間の北アルプスの展望は冴えなかったが、新雪を踏んで歩くのは気持ち良い。 誰ともすれ違うことなく3時間半ほどで鍬ノ峰(1623m)の山頂に着いた。 無木立の狭い山頂からの展望は予想以上に素晴らしく、眼前の餓鬼岳・蓮華岳・爺ケ岳、そして烏帽子岳や不動岳など裏銀座の山々の見え方がユニークだった。
1時間ほど北アルプスの大展望を肴に寛いでから往路を戻る。 下山後は少し離れた鬼無里の一夜山(1562m)の登山口に向かったが、登山口手前の林道が土砂崩れで通行止めになっていて、登ることを諦めざるを得なかった。 鬼無里の集落からは戸隠の山や北アルプスの展望が良く、山には登れなかったが山深い雰囲気の漂う鬼無里を訪れることが出来て良かった。