《 3日 〜 4日 》 甲武信ケ岳 ・ 赤沢山
西沢渓谷入口 〜 木賊山 〜 甲武信ケ岳 〜 三宝山 〜 武信白岩山 〜 大山 〜 十文字峠 〜 四里観音避難小屋(泊) 〜 赤沢山 〜 白泰山避難小屋(のぞき岩) 〜 白泰山 〜 白泰山登山口 (縦走)
《 3日 》
西沢渓谷入口 〜 木賊山 〜 甲武信ケ岳 〜 三宝山 〜 武信白岩山 〜 大山 〜 十文字峠 〜 四里観音避難小屋(泊)
週末の東北地方はこの時期としては珍しい冬型で天気が悪く、甲信地方は天気は良いが高い山では風が強いという予報だったので、今週もご一緒することになった山仲間の西さん&セッちゃんのリクエストでシャクナゲの開花が旬を迎えた奥秩父の山を歩いた。
土曜日の朝に下山口とした栃本の白泰山登山口付近に車を1台デポし、雁坂トンネルを抜けて西沢渓谷入口の駐車場を5時半に出発。 登山者用の駐車場に停まっていた沢山の車の殆どは日帰りか甲武信小屋に泊まっている人のものらしく、最初のうちは周囲に見られる登山者の姿は少なかった。 新緑の登山道にはシャクナゲではなくツツジが見られた。 徳ちゃん新道と近丸新道の分岐の手前からお目当てのシャクナゲの花が見られるようになり、分岐の先のシャクナゲのトンネルからはいたる所に開花したばかりのみずみずしいシャクナゲの花が咲き誇り、足が全く前に進まなくなってしまった。 下ってきた30名ほどの団体からは昨日の甲武信小屋の宿泊者は70名ほどだったという話を聞いた。 雪が無くなりシャクナゲが満開になるこの時期が一番人出が多いのは頷ける。 季節外れの冬型で上空に寒気があるため、天気は良いが空気はひんやりと乾燥しているので春山のように清々しい。 シャクナゲが予想以上に見頃だったので、当初計画した中央アルプスの縦走よりもある意味良かったのではないかと思えるほどだった。 営業中の甲武信小屋は昨今の登山ブームを象徴するかのような賑やかな雰囲気だった。
各方面から集った大勢の登山者で賑わう甲武信ケ岳(2475m)の山頂は写真を撮っただけで通過し、十文字峠への縦走路に入る。 いつもは静かなこの縦走路もシャクナゲが見頃の今週末は少し様子が違うようで、何人もの登山者とすれ違った。 三宝山(2483m)を過ぎると天気は曇りがちとなり、鬱蒼とした樹林帯のだらだらとした下りが退屈になってきたが、武信白岩山(2280m)を過ぎると再びシャクナゲが見られ、次の大山(2225m)の山頂には咲いたばかりのシャクナゲが沢山咲いていて再び幸せな気分になった。
十文字峠には予定よりも早く2時半に着いたので、十文字小屋に荷物を置いてシャクナゲの名所の『乙女の森』に行くと、簡易な展望から満開のシャクナゲの群落が眺められとても素晴らしかった。 陽射しが弱かったのが唯一玉にキズだ。 十文字峠から栃本への縦走路に入るとようやく登山者の姿はなくなり、先行していた西さんが待つ四里観音避難小屋に4時前に着いた。 予想どおり小屋は貸し切りとなったが、夕方遅くになって梓山から甲武信ケ岳を経て縦走してきたという単独の男性(Hさん)が訪れた。 小屋の内部は、狭山のFさんという方が定期的に清掃に来ているようで、とても清潔だった。 夕食はセッちゃんからステーキをご馳走になり、“花とダンゴ”の一日となった。
《 4日 》
四里観音避難小屋 〜 赤沢山 〜 白泰山避難小屋(のぞき岩) 〜 白泰山 〜 白泰山登山口
翌日はゆっくり起床し、6時半に避難小屋を出発。 意外にも同宿したHさんから我々と同行したいというリクエストがあったので、一緒に栃本まで下ることになった。 昨日と同じように上空の寒気の影響で空気がひんやりとしているので気持ち良い。 今日は下山するだけの消化試合的な気持ちでいたが、縦走路にはシャクナゲやツツジが随所に見られ、秩父の山には珍しくモミジやブナの新緑がとても美しくて癒された。 縦走路から少し外れた赤沢山(1818m)と白泰山(1793m)の山頂を踏み、正午に栃本の白泰山登山口に着いた。