《 20日 》 三峰山
東餅屋 〜 中山道碑 〜 和田峠山 〜 三峰山 (往復)
下諏訪から国道142号線に入り、有料の『新和田トンネル』の手前から旧道に入る。 旧道は情報どおり全線が除雪されていた。 『和田峠トンネル』を抜けると、冬期通行止めとなっている『ビーナスライン』への入口があり、その手前の路肩に車を停めて取り付きを探す。 登山地図に東餅屋と記されている所だ。 手元に唯一ある20年以上前の美ケ原の登山地図には東餅屋からの登山道が記されていなかったが、すぐに踏み固められたトレースのある登山道と新しい道標が見つかったので助かった。
7時半過ぎに東餅屋の登山口を出発。 天気は予報どおりの快晴となり、昨日の疲れも忘れてしまうほど気持ち良い。 緩やかな登りの登山道はビーナスラインの下をトンネルでくぐり、2回ほど道路を横断すると通行止めのゲートがあった。 ゲートのすぐ先には新しい道標があり、ビーナスラインからは一旦離れた。 間もなくスキー場の跡地を左手に見ながら『中山道』という記念碑や案内板が置かれた峠に着いた。
峠から先の笹の斜面は部分的に雪が剥げ、登山道が露出している所も見られた。 道標に従い登山道の上に印されたトレースを辿って行くと積雪が徐々に増し、出発してから1時間半ほどで『和田峠山北峰』という山名板がある展望の良い小さなピークに着いた。 眼前にはこれから向かう三峰山が大きく望まれ、鉢伏山や北アルプスの山々も良く見えた。
和田峠山北峰と三峰山の鞍部に下ると、一旦離れたビーナスラインがすぐ脇を通っていた。 鞍部からはビーナスラインに沿って緩やかで起伏の少ない稜線漫歩となった。 積雪は予想よりもだいぶ少なく雪も良く締まっていたので、登山口から3時間ほどで無木立で展望の良い三峰山(1867m)の山頂に着いた。 この山はビーナスラインが通行出来る時期には山頂直下から30分足らずで登れるようだ。 関東にこんな手軽で展望の良い山があれば、いつも大勢の人達で賑わうことだろう。 美ケ原周辺は久しく訪れていなかったので、山頂からの展望は新鮮だった。 急遽登ることになった山だが、今日は連休前の予報では曇りだったこともあり、図らずもこの山を選んだのは私達だけだった。
三連休の交通渋滞を避けるため、快晴無風の山頂に30分ほど滞在しただけで下山する。 下りは雪が腐り始めたので時々踏み抜くことがあったが、スノーシューを履くこともなく1時前に東餅屋の登山口に着いた。