《 14日 》 太郎山
山王峠 〜 山王帽子山 〜 小太郎山 〜 太郎山 (往復)
光徳の駐車場で涼しく快適な夜を過ごし、4時過ぎに山王峠直下の登山口を出発。 付近の路肩には京都ナンバーの車が1台停まっていた。 先行者はいないようで、熊笹の朝露で濡れた道を最初のピークの山王帽子山に向かう。 夜中は星空だったが、予報どおり朝方は鉛色の空で朝焼けは見られなかった。 山王帽子山の山頂から見た男体山には湿っぽい雲がべったりと取り付いていた。 山王帽子山から先の鞍部への下りでは、再び熊笹の朝露でびっしょりに濡れて寒いくらいだった。 4年前に小太郎山まで登っているので、道の記憶は新しい。 小太郎山へは予定よりも早く6時半に着いたが、山頂は霧で煙っていた。 山頂で一息入れてから太郎山への痩せた尾根を辿る。 少し風が吹き始め、天気が良くなるような兆しが出てきたが、太郎山に着いても状況は変わらなかった。
天気の回復を待ちながらしばらく山頂に留まっていたが、まだしばらくの間は霧が晴れそうもなかったので往路を戻ると、小太郎山との間で京都ナンバーの車の主の単独の女性とすれ違った。 私達よりも1時間以上遅く出発されたとのことで、その韋駄天ぶりに驚いた。 小太郎山まで戻るとようやく霧が晴れ始め、太郎山や白根山が見えるようになった。 さらに天気が良くなることを期待しながら山頂で粘っていると、先ほどの単独の女性がもう下ってきた。 山々を眺めながら雑談を交わしているうちに、昨日の山中ですれ違った方だということが分かり、その偶然さに驚いた。 先週は白根山から皇海山まで縦走され、昨日は霧降高原から男体山まで日帰りで縦走されたとのことで更に驚いた。 その後は登山口までご一緒させていただき、様々な経験談を伺いながら楽しい時間を過ごすことが出来てとても嬉しかった。