《 26日 》 角落山 ・ 剣ノ峰 ・ 鼻曲山
はまゆう山荘 〜 角落山 〜 剣ノ峰 〜 十六曲峠 〜 鼻曲山 〜 氷妻山 〜 二度上峠 〜 はまゆう山荘 (周回)
3月最後の週末は天気予報が土日とも良い方にはずれ、あらためて現在の天気予報の精度の低さを悟った。 土曜日は予報された好天の地域の中から、先週の大島山のリベンジに続き、4年前に道迷いと悪雪で敗退した角落山の女坂ルートのリベンジをメインに、その時と全く同じ計画で剣ノ峰を越えて鼻曲山へ縦走した。
道の駅『くらぶち小栗の里』に前泊し、翌朝『はまゆう山荘』の駐車場に移動して6時に出発。 前回はワカンを履いて歩いた登山口への林道は、他の山域と同じように雪が少なく、コースタイムどおりで歩けた。 7時半前に林道の終点の女坂の登山口に着き、角落山と剣ノ峰の間の鞍部に向けて登り始める。 幸か不幸か昨今の登山ブームのお蔭で、先週の3連休頃の単独者の下りのトレースがあった。 間もなく前回敗退した稜線の手前のガレ場のトラバース地点に着くと、トレースは消えていたが、固定ロープが雪から完全に出ていて、その先の登山道の道型もはっきり分かった。 念のためアイゼンを着けてガレ場を通過したが、雪の状態も良く全く問題なくクリアー出来た。 ガレ場を通過するとすぐに猫の額ほどの狭い角落山と剣ノ峰の間の鞍部に飛び出した。 鞍部から角落山へは急斜面の登りとなったが、登山道には雪が殆ど無かったので、予定より早い9時に16年ぶりとなる角落山(1393m)の山頂に着いた。
見た目どおり高度感のある尖った山頂からは、眼前の浅間隠山やこれから向かう剣ノ峰、鼻曲山はもちろんのこと、日光白根山から武尊山、至仏山、谷川連峰、白砂山、岩菅山、草津白根山、四阿山そして浅間山が青空の下に一望された。 好展望なのは嬉しいが、今見えている山に登れば良かったという気持ちに苛まれてしまい、はずれた天気予報を恨むばかりだ。 気持ちを切り替え、予想外の素晴らしい展望を肴に30分ほどゆっくり寛いだ。 剣ノ峰との狭い鞍部に下り、今日二つ目のポイントと考えていた剣ノ峰(1429m)への急斜面の痩せ尾根を登るが、ここも登山道に雪が少なくロープが雪から完全に出ていたので、逆にコースタイムよりも早く登れてしまった。
剣ノ峰を過ぎると、霧積温泉へのルートが分岐する十六曲峠までの登山道には雪が無かったが、十六曲峠を過ぎると再び所々で残雪が登山道を覆っていた。 雪のない陽当たりの良い所では笹の丈も高く、前回登った時の記憶は全くなかった。 3連休の後の週末のせいか、山の時期が旬でないのか、鼻曲山の山頂直下で男女2人のパーティーとすれ違っただけで、1時半に鼻曲山(1655m)の山頂に着いた。 山頂の隅で唯一寛いでいた単独の男性は、二度上峠から浅間隠山を登った後にこの山を登られたとのことだった。 午後に入っても雲はあまり湧かず、角落山から剣ノ峰を経て縦走してきたルートが良く見渡せた。
鼻曲山から氷妻山を経て二度上峠に至るルートは初めて歩くルートだ。 意外にも山頂直下のやや急な下り斜面では残雪が多かった。 縦走路には先ほど以上に笹薮が多く見られ、角落山や剣ノ峰とは全く違う植生だった。 展望にはあまり恵まれない地味な氷妻山(1467m)の山頂で妻と別れ、車道が通じる二度上峠へ先行する。 二度上峠からの長い車道歩きは退屈だと思っていたが、所々で今日登った角落山・剣ノ峰・鼻曲山が違う角度から望まれて面白かった。 今日三つ目のポイントと考えていた二度上峠からはまゆう山荘までの8.7キロの車道を1時間ほどで足早に下って車を回収し、4時半過ぎに車道を下ってきた妻をピックアップした。
明日の日曜日は当初悪天の予報だったので山行の予定はなかったが、下山後に聞いたラジオの天気予報では新潟に晴れの予報が出たため、地図もガイドブックもないが、急遽八海山の前衛の阿寺山を登ることにした。