《 30日 》 大山 ・ 天丸山 ・ 帳付山
天丸橋 〜 大山 〜 倉門山 〜 天丸山 〜 馬道のコル 〜 帳付山 〜 馬道のコル 〜 社壇乗越 〜 天丸橋 (周回)
年の瀬の諸事の合間を縫って、2年前にルートミスで登れなかった西上州の鋭峰・大山の北尾根ルートを登り、天丸山に立ち寄ってから帳付山に登った。 登山口の天丸橋の状況は2年前と全く変わらず、相変らずここを訪れる人は少ないと思われたが、北尾根には比較的新しいビニールテープが木々にベタ打ちされていた。 登山口から大山の山頂までは標高差560mの急登の連続で、私の知る限り一般の登山道では一番急峻だ。 ルーファンの必要は全くなく、2時間ほどで労せずして静かな大山(1540m)の山頂に着く。 西上州の山の中でも登頂回数が多いのは、いつ来ても誰もいないこの静かさのせいだろう。 天気は予報以上の快晴となり、北アルプスの山々まで遠望された。 今日は行程が短いので、暖かいコーヒーを飲みながら30分ほどゆっくり寛ぐ。
上武県境の稜線に乗り、地味な倉門山の先から天丸山を往復する。 快晴無風の天丸山(1508)の山頂からは、これから向かう帳付山と先月登った諏訪山が並んで見えた。 もちろんこの山も静かさはピカ一だが、この寂峰が天下の谷川岳などと並んで『群馬百名山』にノミネートされているのは本当に不思議だ。 気温は氷点下だが陽射しで暖かい山頂で展望を肴に30分ほどゆっくり寛ぐ。
再度上武国境の稜線に戻り、馬道のコルから帳付山を往復する。 帳付山は『関東百名山』にノミネートされているため、近年では訪れる人が増えているようで、以前に比べると踏み跡は明瞭になっていた。 正午に10年ぶりとなる帳付山(1619m)の山頂に着く。 予想どおり年の瀬に大山、天丸山そして帳付山の三つの寂峰を登る人は誰もおらず、一日中貸し切りで静かな山を楽しめた。