《 12日 》 九頭龍山 ・ 高妻山 ・ 乙妻山
戸隠牧場 〜 一不動 〜 九頭龍山 〜 一不動 〜 高妻山 〜 乙妻山 〜 高妻山 〜 戸隠牧場 (往復)
日曜日の午後から天気が崩れるという週末の天気予報に合わせて、ルートが色々と選択出来る岩菅山に登る計画を立てていたが、土曜日の早朝に上信越道の小布施PAから見た志賀高原方面の山々には雲が多く、急遽上空に雲が見えない高妻山に日帰りで登ることにした。
7時に県道沿いの登山者専用駐車場を出発。 さすがに百名山だけあって、すでに車は50台以上停まっていた。 戸隠キャンプ場を過ぎ、戸隠牧場の外れから一不動への登山道に入る。 五地蔵山の先の六弥勒に通じる登山道(弥勒新道)がリニューアルされたようで、登山道の入口に真新しい標識が見られた。 沢沿いに登る一不動への登山道は陽射しも適当に遮られ、労せずして8時半に戸隠山方面との分岐の一不動に着く。 このまま高妻山方面に向かうと、山頂付近で大勢の登山者と出会うことになるため、反対方向の戸隠山方面に向かい、静かな九頭龍山を登ることにした。 意外にも以前は人気のなかった縦走路で、戸隠山方面から縦走してくる人と何人もすれ違った。 最近では戸隠山と高妻山の両方を一日で登る人が増えたということだろう。
分岐から1時間足らずで地味な九頭龍山(1882m)の山頂に着く。 志賀高原方面の山々も雲が取れて見えるようになった。 山頂付近で北アルプスの山々を遠望しながら一息入れる。 さすがにもう縦走してくる人はいなくなった。 一不動に戻り、五地蔵山(1998m)へ登り返す。 他の登山者と行動時間がずれているので、しばらく前後に人影はなかったが、五地蔵山を過ぎると高妻山から下ってくる登山者と頻繁にすれ違うようになった。 夕方からは曇るという予報だったが、まずまずの登山日和となり、戸隠・飯綱・黒姫・妙高・火打・焼山など近隣の山々が随所で望まれた。 山頂直下の急坂で妻のペースが捗らなくなったが、1時過ぎに7年ぶりの高妻山(2352m)の山頂に着く。 岩が積み重なった狭い山頂は、まだ10人ほどの登山者で賑わっていた。 360度の展望が利く山頂からは、今まで見えなかった乙妻山とその向こうに雨飾山も見えた。
展望を愛でながら山頂で一息入れ、指呼の間の乙妻山に向かう。 20年ほど前に一度だけ登ったことのある乙妻山への縦走路の記憶は全くなかった。 高妻山からの下り始めは急だったが、その後は終始穏やかな道で展望も良かった。 時間が遅かったこともあり、乙妻山との間の縦走路では一人しかすれ違わなかった。 2時過ぎに誰もいない静かな乙妻山(2318m)の山頂に着く。 今日は様々な場所から高妻山を眺めてきたが、結果的にここから見た端正な高妻山が一番良かった。 もともと計画もしてなかったが、図らずも自分好みの山と出合えたことが嬉しかった。
山頂でゆっくり寛ぎ、高妻山へ引き返す。 3時過ぎに着いた高妻山には予想どおりもう誰もいない。 北アルプスの山々はすでに霞んでしまったが、風が少しひんやりとしてきて心地よい。 重い腰を上げて山頂を辞し、五地蔵山の手前の六弥勒から弥勒新道を使って戸隠牧場へ下る。 リニューアルされた登山道は急坂が多いが、1時間半足らずで牧場まで下ることが出来た。 牧草地を少し歩いてキャンプ場からの登山道と合流し、日没と同時に県道沿いの登山者専用駐車場に着いた。