《 11日 〜 12日 》 温泉ケ岳 ・ 五色山
金精トンネル 〜 金精峠 〜 温泉ケ岳(泊) 〜 金精峠 〜 金精山 〜 五色山 〜 金精峠 〜 金精トンネル (往復)
今週出発するハン・テングリに向けての最後の高所順応のため、一番近くて短時間で登れる温泉ケ岳(2332m)の山頂に泊まった。 金精トンネルの駐車場(1843m)を夕方の4時半に出発。 金精峠までの急坂もこの時間帯だと陽が当たらずに涼しい。 テント装備でも30分足らずで金精峠(2020m)に着いた。 峠から温泉ケ岳までも樹間が濃く、陽射しを遮ってくれたので、3Lの水のボッカも全く苦にならない。 途中誰ともすれ違うことなく、温泉ケ岳の山頂に予想よりも早く6時前に着いた。 山頂は狭いが平らで、テントは最大3張可能だが、一番平らな所に幕を張る。 凸凹は微塵もなく、嘘のように真っ平らだ。 夕食はパンを食べるだけなので、日光や尾瀬の山々を眺めながらのんびり過ごす。 地味な頂だが展望はそこそこあり、飯豊も見えた。 何よりも静かなところがこの山の魅力だ。 夕焼けショーは8時近くまで楽しめた。
天気は予報どおり安定し星も良く見えたが、夜半から風が急に強く吹き始め安眠を妨げられてしまった。 少し寝坊したので朝焼けには間に合わず、4時半に起きるとちょうどご来光となった。 風が収まるのを待ってテントを撤収し、6時に山頂を発つ。 今回持ってきたサブカメラの調子が悪く、前回同様携帯で写真を撮ることになってしまった。 一旦金精峠まで下り、荷物をデポしてから金精山(2244m)を経由して五色山(2379m)に登る。 金精トンネルから登ってくる人の殆どがマイナーな温泉ケ岳やその先の根名草山方面ではなく、五色山方面に向かって登っていく。 稜線のシャクナゲは今が盛りだ。
8時過ぎに五色沼を眼下に見下ろす広い五色山の山頂に着く。 眼前に大きく鎮座する白根山には先月登ったばかりだが、もう残雪は全くない。 展望の良い山頂付近からは再び燧ケ岳と平ケ岳の間に越後駒もはっきり見えた。 まだ出発に向けての準備があるので、予定どおり今日はここまでとして早々に金精峠に引き返す。 山が猛烈に暑くなり始める直前の10時過ぎに金精トンネルの駐車場に着いた。