2  0  1  5  年    4  月  

《 18日 〜 19日 》    十石山

   白骨温泉 〜 十石山避難小屋(泊) 〜 十石山  (往復)

   2年前にネパールのアマ・ダブラムでご一緒した田口さんと情報交換を兼ねて北アルプスの山に泊まりで行くことになった。 テント泊よりも避難小屋泊の方が良いと思い、20年ぶりに常念小屋の冬期小屋に泊まり、常念岳や大天井岳を登る計画だったが、結果的には十石山避難小屋に泊まることになった。

   5時半に京王線の高尾山口で田口さんと待ち合わせ、中央道の安曇野ICから常念岳の一ノ沢登山口に向かう。 意外にも一ノ沢への車道は穂高ビューホテルから先が冬期通行止めになっていた。 車道を長時間歩くのも嫌なので、冬期小屋が使える燕山荘の登山口の中房温泉に向ったが、こちらも道路の開通は明日からとのことで、残る選択肢は七倉岳の船窪小屋か十石山の山頂直下の避難小屋となったが、小屋の環境がとても良くアプローチが楽な十石山(2524m)に登ることに決め、登山口の白骨温泉に向った。

   登山口付近の道路の路肩に車を停めて10時半過ぎに出発。 登山道の取り付きの雪は溶け、その先の雪の斜面には数日前の新しいトレースが幾つかあった。 樹林帯の急斜面をトレースを辿って1時間ほど登ると傾斜は緩やかになり、展望には恵まれないものの、森林限界まで快適な登りが続いた。 森林限界が近づくと、右手には霞沢岳や穂高が、左手には乗鞍岳が見え始め、山頂直下の広い雪のスロープが頭上に見えた。 雪のスロープではやや傾斜が増したが、雪の状態はとても良く、アイゼンを着けずに登れた。 3時過ぎに十石山の山頂直下に建つ避難小屋に着く。 予報どおり稜線の風は強かったが、ハイマツの藪はまだ雪の下だったので、山頂とは反対の稜線を少し下った所で穂高の展望を楽しんだ。

   避難小屋はほぼ雪から出ていたが、入口の扉は釘で打ちつけられていたので、冬期用の入口がある倉庫から母屋の中に入ったが、倉庫の外壁の一部に穴が開いていたので、倉庫の中は大量の雪が吹き溜まっていた。 予想どおり貸し切りとなった小屋はとても快適で、持参したエアーマットは使わずに小屋のスポンジマットを敷いて寛いだ。 田口さんがアマ・ダブラムの後に友人と登ったデナリとアコンカグアの写真のアルバムをわざわざ担ぎ上げてくれたので、その土産話を聞きながら沢山の写真を拝見することが出来た。 冬の間は赤岳鉱泉で働いている田口さんは、有名なガイドさんや一流のクライマー達との親交があり、その豊富な情報量に驚かされたと同時に、得るものがとても多かった。


登山道の取り付きの雪は溶けていた


樹林帯の急斜面をトレースを辿って1時間ほど登る


展望には恵まれないものの、森林限界まで快適な登りが続いた


森林限界が近づくと、山頂直下の広い雪のスロープが頭上に見えた


十石山山頂直下の広い雪のスロープ


雪のスロープの雪の状態はとても良かった


先行する健脚の田口さん


避難小屋はほぼ雪から出ていた


十石山の山頂とは反対の稜線を少し下った所で穂高の展望を楽しむ


山頂付近から見た笠ケ岳(中央左奥)と焼岳(右手前)


山頂付近から見た四ツ岳(中央奥)と金山岩(中央手前)


冬期用の入口がある倉庫から母屋の中に入る


倉庫の外壁の一部に穴が開いていたので、倉庫の中は大量の雪が吹き溜まっていた


貸し切りとなった小屋はとても快適だった


山頂付近から見た夕焼け


   翌日は天気と稜線の雪質が良ければ、隣の金山岩まで往復しようと思ったが、風はずっと吹き止まず、ご来光は拝めたものの、天気は明らかに下り坂に向かっていたので、迷わず下山することにした。 案の定、登山口の手前から小雨が降り出し、車に着いた後は弱いながらも本降りとなった。 天気に恵まれず、山行自体は残念な結果となったが、情報交換としては収穫が多くとても有意義だった。


十石山の山頂付近から見た未明の乗鞍岳(左端)と四ツ岳(右端)


山頂付近から見た未明の穂高


山頂付近から見たご来光


山頂付近から見た笠ケ岳(左奥)と抜戸岳(右奥)


ハイマツに覆われた十石山の山頂と避難小屋


十石山の山頂から見た乗鞍岳(左端)と四ツ岳(右端)


2 0 1 5 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P