2  0  1  5  年    2  月  

《 7日 》    男体山

  二荒山神社中宮 〜 男体山  (往復)

   昨今の登山ブームで近くて遠い山となっていた男体山に5年ぶりに登った。 当初は静かな志津小屋からのルートを考えていたが、今年は積雪が多く裏男体林道経由での日帰りは無理なので、いつもの表登山道を登った。 一昨日の雪が山でどのくらい積もったか分からないので、スノーシューを持って行ったが、降雪前のトレースが残っていたので、スノーシューを履くことなく登れた。

   二荒山神社中宮の入口の駐車場に前泊し、6時前に出発。 予報どおり冬型が緩んで中禅寺湖の湖畔には風が全くない。 境内は敷居が高くて通れず、いつものように裏口から登山道に入る。 一合目付近には鹿のトレースしかなかったが、いつの間にか色々な方向からトレースが集まってきたので、一昨日はこの辺りの高さでは新雪が殆ど降らなかったことが分かった。 三合目から四合目の間は車道を歩かず、薙の堰堤に沿って直登する。 四合目からは新雪が徐々に見られるようになったが、予想以上に積雪は少なく、例年並みのように思えた。 

   五合目付近からは新雪が10センチほどとなったが、まだ雪は軽く気持ち良く登れた。 六合目からは傾斜がきつくなったが、トレースは登山道ではなく直登気味に付けられていた。 七合目を過ぎるとトレースの上に積もった新雪をラッセルするようになったが、予定よりもだいぶ早く9時半過ぎに避難小屋のある八合目に着いた。 相変らず風のない絶好の登山日和で、木々の切れ目から富士山や八ケ岳、北アルプスも遠望された。

   八合目を過ぎると一旦傾斜が緩み、吹き溜まった新雪でトレースが所々で消えていたが、下の雪は踏み固められているので、最大でも膝下までの軽いラッセルで済んだ。 九合目で森林限界となり、眼下に中禅寺湖や戦場ケ原が良く俯瞰され、白根山もすっきりと望まれた。 意外にも山頂直下の雪は少なく、赤茶けた火山礫が一部露出していた。 さすがに風が少し吹いていたのでジャケットを着込んだ。

   予想外のトレースのお蔭で、予定より2時間ほど早い11時前に男体山の山頂に着いた。 山頂に置かれた展望方位盤で山座同定をしていると、後続の単独者が登ってきた。 天気は予報どおり冬型が緩み、飯豊連峰や燧ケ岳の左奥に越後三山も見えた。 時間に余裕があるので、トレースのない頂上稜線を志津乗越に下る分岐まで行ったり、反対側の男体山神社まで下ったりしながら、1時間半ほど山頂付近で展望を楽しんだ。 その間に次々と登山者が山頂に着き、下山するまでに15人ほどの方と出会った。 

   久々の大展望を充分満喫し、12時半前に重い腰をあげて山頂を後にする。 大勢の人が登ったトレースは登山道よりも歩き易くなり、下りは僅か2時間で二荒山神社中宮の入口の駐車場に着いた。 一昔前は厳冬期の入山者が少なかった男体山も、今では毎週(毎日)のように登られる山になったようだ。


一合目付近には鹿のトレースしかなかった


三合目から見た中禅寺湖と社山


四合目の鳥居


四合目からは新雪が徐々に見られるようになった


五合目の避難小屋


五合目付近からは新雪が10センチほどとなったが、雪は軽く気持ち良く登れた


六合目からは傾斜がきつくなったが、トレースは登山道ではなく直登気味に付けられていた


七合目を過ぎると、トレースの上に積もった新雪をラッセルするようになった


八合目手前の鳥居


八合目の避難小屋


八合目付近から見た皇海山


八合目を過ぎると一旦傾斜が緩み、吹き溜まった新雪でトレースが所々で消えていた


九合目で森林限界となり、眼下に中禅寺湖が良く俯瞰された


男体山の山頂


男体山の山頂に新しく設置された刀


頂上稜線を歩く


男体山の山頂から見た女峰山と大真名子山(左)


男体山の山頂から見た太郎山    左奥は会津駒ケ岳


男体山の山頂から見た燧ケ岳(中央奥)


男体山の山頂から見た白根山(中央奥)


大勢の人が登ったトレースは登山道よりも歩き易かった


2 0 1 5 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P