《 23日 》 庚申山 ・ 鋸山 ・ 皇海山
銀山平 〜 庚申山 〜 鋸山 〜 皇海山 (往復)
銀山平の『かじか荘』の先の広い駐車場に前泊し、4時前に駐車場を出発する。 三連休の中日だが、意外にも他に車や登山者の姿は無かった。 満天の星空で風も無く暖かい。 通行止めのゲートをくぐり、舗装された林道を一の鳥居まで歩く。 今日は長丁場となるので意識的にゆっくり歩くことを心掛けたが、それでもちょうど1時間で林道の終点の一の鳥居に着いた。 鳥居の下で朝食を食べ、庚申山荘への登山道を登り始める。 道は明瞭で、暗くても迷うことはない。 皇海山は21年前の秋に一度だけ登ったことがあるが、その時は今回と同じように銀山平から庚申山と鋸岳を経由して登り、帰路は六林班峠まで足を延ばして周回した。 六林班峠付近の笹深い道は当時印象的だったが、今回は日も短いので庚申山と鋸岳を経由する往復ルートとした。
ほぼコースタイムどおり6時半前に庚申山荘に着き、六林班峠への道から分かれて庚申山を時計回りに周回する道に入る。 雪は今のところ全くない。 荒々しい岩場の周回路から庚申山の山頂へと分岐する地点に初めて『皇海山』の文字が道標に記されていた。 三角点や標識のある庚申山(1892m)の山頂は展望が無かったが、そこから数分先に西側の樹林が切れた展望地があり、眼前に皇海山や鋸山がすっきりと望まれた。
展望地は風が強かったが鋸山への縦走路に入ると風は殆ど無くなった。 縦走路には新雪が僅かに見られたが、笹原の中の踏み跡は予想よりも明瞭でテープ類は殆ど無かった。 途中の薬師岳までは、山名板が無ければ通り過ぎてしまうような御岳山や駒掛山というたおやかで地味なピークを越えていく。 時折樹間から袈裟丸山が望まれた。 駒掛山を過ぎると庚申山荘から登り始めたという若い男女のパーティーが追い付いてきたので道を譲る。 昨夜は5名が山荘に泊まったとのことだった。 尾根は次第に痩せて顕著となり、その次の薬師岳というピークに着くと、今度は銀山平からの日帰りの若い男性二人のパーティーが追い付いてきたが、結局そのパーティーとは帰路の銀山平まで相前後して歩くことになった。 薬師岳からは荒々しい鋸山が樹間から仰ぎ見られた。 その次の白山という猫の額ほどの狭いピークで再び皇海山や鋸山、そして北の方角には国境平越しに白根山や錫ケ岳が望まれた。
白山から先ではそれまでのたおやかな縦走路とは一変し、急峻な岩場を鎖やロープや梯子を使って登り下りするようになった。 変化に富んだルートだが、私も妻も昔の記憶は全く無かった。 予定よりも少し遅く、10時前に六林班峠への道が分岐する鋸山(1998m)に着いた。 夕方からの天気の崩れが早まったのか、皇海山の上空には灰色の雲が広がり始めてしまった。 暖かいコーヒーを飲んで一息入れ、先行していた若い男性二人のパーティーに道を譲られて皇海山と鋸山との鞍部となる不動沢のコルへ下る。 北側の急斜面には雪が少しあったが、アイゼンは着けずにロープを頼りに下る。 不動沢から登ってくる人とすれ違うようになり、鋸山までの静かな山の雰囲気とは少し違ってきた。 意外にも不動沢のコルに近づくにつれて登山道の雪は無くなり、核心と思われたコルから皇海山への登りでは雪は殆ど無かった。
11時過ぎにちょうど誰もいなくなった皇海山の山頂に着いた。 鬱蒼とした樹林に囲まれた山頂からの展望は無く、松木渓谷から国境平を経て登ることや、錫ケ岳からの縦走といった計画も未だ叶ってないが、21年ぶりに深山の趣のある山頂に再訪出来たことが何故かとても嬉しかった。 帰路の行程も長いので、一息入れただけで往路を戻る。 鋸山から先では再び静かな山となり、まだ明るい4時前に庚申山荘に着いた。 予定どおり一の鳥居で日没となり、ヘッドランプを灯して銀山平への林道を歩く。 若い男性二人のパーティーも追い付いてきた。
6時に銀山平の駐車場に着き、ラジオの天気予報を聞くと、関東地方の北部は明日の昼過ぎまで天気が良いということだったので、明日は郡界尾根から袈裟丸山に登ることにした。 大間々まで一旦下り、コンビニで夕食を済ませてから、登山口に一番近い道の駅『くろほね・やまびこ』に向かった。




































