2  0  1  4  年  1  1  月  

《 3日 》    榧ノ尾山 ・ 小金沢山

松姫峠 〜 鶴寝山 〜 大マテイ山 〜 榧ノ尾山 〜 小金沢山  (往復)

   三連休は初日、二日目と天気が悪く、最終日も冬型の気圧配置になるとの予報だったので、天気が一番良く風の弱そうな所を選び、“牛ノ寝通り”から日帰りで大菩薩の山に登ることにした。 牛ノ寝通りはその名のとおり、緩やかな癒し系の尾根道で、6年前の正月に小菅からショートカットして登ったが、誰とも出会わない静かなルートで印象は良かった。 今回はこのルートを本来の起点となる国道139号線の松姫峠(1250m)から登ることにした。 

   立派なトイレのある松姫峠の駐車場に前泊し、まだ薄暗い6時前にトイレの脇にある登山口を出発。 予想どおりこのルートを往復する人はいないようだ。 道幅の広いハイキングコースのような登山道は落ち葉で道型がはっきりしないが、要所要所に新しい大きな道標があり、明るければ迷うことはない。 特徴のない鶴寝山(1368m)を30分足らずで越え、次の大マテイ山(1409m)の山頂は通らずに右から大きく巻いていく。 ブナの木々に点々と取り付けられた新しい野鳥の巣箱が良い目印になる。 大マテイ山付近からは色鮮やかな旬のモミジが見られるようになった。 小菅からの道と合わさる大ダワ(1310m)を経て榧ノ尾山(1429m)の先までは、牛ノ寝通りの核心部で、緩やかな登り下りの稜線漫歩となる。 予報どおり大ダワ辺りまでは風が吹いていたが、予想していたよりも弱くて助かった。 紅葉はさほど期待していなかったが、大ダワを過ぎると登山道の両脇にはモミジの木が一層多くなり、予期せぬ紅葉狩りが楽しめた。 

   榧ノ尾山を過ぎると間もなく地図にはない巡視路との分岐があり、上から下ってくる人と初めてすれ違った。 分岐から先ではそれまでと一変して登り一辺倒となったが、大菩薩の主脈と交差する石丸峠までの間で10人ほどの人とすれ違った。 ガイドブックに記されているように、このルートは峠越えや縦走者の下山路として使われているようだ。 色鮮やかな旬のモミジに何度も足止めされたが、予定どおり10時に石丸峠に着いた。 展望の良い峠からは南アルプスの山並みが一望出来たが、白峰三山の上空には寒気の影響による白い雲が見られた。 

   天気は予報よりも少し良くなったのか、大菩薩の稜線にしては風が弱かったので、予定どおり目標の小金沢山(2014m)へ向かう。 峠の傍らの天狗棚山(1957m)は360度の大展望で、眼前の熊沢山や大菩薩嶺はもちろん、奥多摩の山々も良く見えた。 無雪期に大菩薩の稜線を歩くのは久しぶりだが、意外にも稜線を歩いている人はあまり多くなかった。 予定よりも少し早く11時に小金沢山の山頂に着いた。 富士山の初雪はだいぶ溶けた感じだった。

   山頂で30分ほどゆっくり寛ぎ、往路を引き返す。 石丸峠からの下りも陽射しに恵まれ、榧ノ尾山から登山口まで再度紅葉狩りを楽しむことが出来た。 小菅への分岐となる大ダワから静かな大マテイ山に立ち寄り、4時過ぎに登山口の松姫峠に着いた。 駐車場には他に車が停まっておらず、シーズン中でも牛ノ寝通りを往復する人はいないことが分かった。 もうじき松姫峠の下をトンネルが開通するようで、峠からの道は一層静かになりそうだ。


 

松姫峠の登山口


道幅の広いハイキングコースのような登山道は落ち葉で道型がはっきりしない


鶴寝山の山頂(帰路の撮影)


鶴寝山の山頂から見た富士山


大マテイ山付近からは色鮮やかな旬のモミジが見られるようになった


大マテイ山は右から大きく巻いて


小菅からの道と合わさる大ダワ


大ダワを過ぎると登山道の両脇にはモミジの木が多くなった


色鮮やかな旬のモミジ


色鮮やかな旬のモミジ


大ダワを経て榧ノ尾山の先までは緩やかな登り下りの稜線漫歩となる


色鮮やかな旬のモミジ


色鮮やかな旬のモミジ


色鮮やかな旬のモミジ


色鮮やかな旬のモミジ


榧ノ尾山の山頂


榧ノ尾山の山頂から見た雁ケ腹摺山


榧ノ尾山から石丸峠へ


樹間から見た飛竜山


榧ノ尾山から石丸峠へ


樹間から見た大菩薩嶺


石丸峠の手前


石丸峠の手前から見た小金沢山


石丸峠


天狗棚山の山頂付近から見た熊沢山と大菩薩嶺(右奥)


天狗棚山の山頂から見た南アルプス


天狗棚山の山頂から見た小金沢山


狼平から見た天狗棚山(右)と熊沢山(左)


樹間から見た奥秩父の山々


小金沢山の山頂


小金沢山の山頂から見た富士山


狼平から天狗棚山へ


陽射しに恵まれ帰路も紅葉狩りを楽しむことが出来た


静かな大マテイ山の山頂


鶴寝山から登山口の松姫峠へ


松姫峠


松姫峠の案内板


2 0 1 4 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P