《 18日 》 小白森山 ・ 大白森山 ・ 二岐山
小白森山登山口 〜 小白森山 〜 大白森山 (往復)
初雪の来た高い山も魅力だが、見頃が例年よりも早い東北の最後の紅葉を追い求め、天気の良さそうな福島の低山を徘徊することにした。 先週に続きアプローチに高速を使わない安上がりな山行だ。 土曜日に計画した大白森山と小白森山は、9年前に栃木県側の甲子温泉から登ったことがあったので、今回は福島県側の二岐温泉から登ることにした。 道の駅『羽鳥湖高原』で前泊し、翌朝登山口の二岐温泉へ向かう。 三連休のあとの週末ということもあって、予想どおり5台ほど停められる登山口の駐車場には他の車は無かった。
6時に登山口を出発。 標高817mの登山口付近は植林の跡も見られたが、すぐに自然林となった。 二週連続した台風によるダメージは大きく、足元には赤や黄色の大きな落ち葉が見られた。 30分足らずで顕著な尾根に上がるが、期待していたほどの紅葉は見られずがっかりした。 間もなく右手の樹間から二岐山が見えるようになったが、紅葉は向こうの方が良さそうだった。 朝方吹いていた風も収まり、天気は予報以上の快晴となったが、この山域の紅葉の見頃のラインはすでに1200m以下となり、紅葉狩りという当初の目論見は外れた。
写真を撮る機会も少なかったので、予定よりも早く8時過ぎに小白森山(1563m)の山頂に着いた。 山頂は雑木に囲まれて展望は悪いが、山頂のすぐ先から目標の大白森山と旭岳や三本槍といった那須の山々が良く見えた。 前回は熊笹が被っていた小白森山から大白森山への道は綺麗に刈り払いされ、歩き易くなっていた。 尾根上に僅かに残る紅葉に一喜一憂しながら大白森山との鞍部に下り、一杯山・二杯山と名付けられた二つの地味なピークを経て大白森山へ登り返す。
予定よりもだいぶ早く、10時前に人待ち顔の大白森山(1642m)の山頂に着いた。 山頂は地味ながらも360度の大展望で、眼前の那須や小白森山、そして二岐山はもちろん、吾妻や安達太良、遠くに飯豊も遠望され、明日登る予定の博士山も見えた。 山頂の標識は古く、昨今の登山ブームでも訪れる人はあまりいないように思えた。
山頂で展望を愛でながらしばらく寛ぎ、10時過ぎに往路を引き返す。 途中単独の男性とすれ違っただけで静かな山行は叶ったが、お目当ての紅葉狩りは楽しめなかった。 紅葉の景色に足止めされることも無かったので、予定よりも1時間以上早く12時半過ぎに登山口に戻った。 快晴の天気は続き、時間もまだ早かったので、急遽目の前の二岐山に登ることにした。
二岐山林道登山口 〜 東岳(女岳) 〜 西岳(男岳) (往復)
御鍋神社への林道は工事中だったので、反対側の二岐山林道登山口へ車で移動し、1時に登山口を出発。 標高941mの登山口付近の紅葉はまずまずだったが、登山道は北東斜面だったので次第に陽が当たらなくなり、おまけに途中からトラロープが張られた『地獄坂』と呼ばれる急坂の連続となり、期待していた紅葉には全く出合えなかった。 三百名山ということもあり、御鍋神社から周回して下ってくる人と度々すれ違った。 登山口から1時間半足らずで双耳峰の一峰の東岳(女岳/1504m)に着いたが、残念ながら雑木に囲まれ展望は全く無かった。
紅葉が期待出来ないため女岳で下ることにした妻と別れ、指呼の間の山頂に向かう。 女岳から10分ほどで、もう誰もいなくなった静かな西岳(男岳/1544m)に着いた。 山頂は大白森山と同じように360度の大展望だったが、写真だけ撮ってトンボ返りで引き返す。 前回二岐山に登ったのは、ちょうど10年前の10月後半だったことが帰宅後に分かった。
3時半に登山口に戻り、明日登る予定の博士山の登山口に一番近い道の駅『からむし織の里しょうわ』へ向かう。 道の駅から5分ほど先にある今年完成したばかりの『しらかば荘』の温泉(@500円)で汗を流した。