2  0  1  4  年     3  月  

《 16日 》    金峰山

瑞牆山荘 〜 富士見平小屋 〜 大日小屋 〜 砂払ノ頭 〜 金峰山  (往復)

   増富温泉の手前の『みずがき湖ビジターセンター』の駐車場に前泊し、昨日ロケハンした瑞牆山荘手前の車道の路肩に車を停めて4時半前に出発。 昨日の金ケ岳とは違い、登山口から積雪はかなり多いが、意外にもトレースは明瞭で、暗いうちからルーファンせずに済んだ。 雪も適度に締まっていて登り易い。 車道の通行止めの情報で金峰山へのメインルートでも静かな山行が叶いそうだと思ったのも束の間、意外にも富士見平小屋の前にテントが4〜5張あり、出発の準備をしている人影が見えた。 増富温泉から登山口まで車道を2時間ほど歩いて、ここに泊まっていたようだった。 さすがに人気の山だとあらためて思ったが、皆一様に瑞牆山に登ったようで、その後私達の後から登ってくる人はいなかった。 

   富士見平小屋から先にも古いトレースの上に昨日の単独者の足跡があったので、引き続きラッセルすることもなく、予想よりもだいぶ早いペースで登ることが出来た。 途中の大日小屋は雪に埋もれ、誰も使っていないようだった。 大日岩の基部で展望が開けたが、あいにくの春霞で、昨日はクリアーに見えた八ケ岳や南アルプスの銀嶺が早朝から霞んで見える。 大日岩から先では未だ積雪は1mほどあり、単独者の足跡はここからワカンの跡に変わっていた。 単独者は縦走かピストンか、想像しながらそのトレースを辿っていくと、間もなくそのトレースの主の若い方が下ってきた。 トレースのお礼を言って雑談を交わすと、昨日は山頂直下で泊まり、これから茅ケ岳に登りに行くとのことで思わず微笑んでしまった。 

   鬱蒼とした長い樹林帯の登りを終え、森林限界となる砂払ノ頭に9時過ぎに着いた。 眼下には昨日登った金ケ岳とその背後に南アルプスの銀嶺が一望された。 いつものように、ここから山頂までの稜線は風が強い。 稜線の雪は硬く締まっていたのでアイゼンを着ける。 意外にも5年前の3月に同じルートで登った時よりも稜線の積雪は少なかった。 風は一旦収まったが、千代ノ吹上の手前から次第に強くなり、山頂直下では爆風となった。  

   トレースのお蔭で予定よりもだいぶ早く10時半に誰もいない金峰山の山頂に着く。 春霞ながら周囲の山々の展望は良い。 もう何度も登っている山なので感動を覚えることが出来ないのが玉にキズだが、唯一静かな山行が叶ったことが嬉しい。 時間はたっぷりあるので、風の当たらない南斜面で30分ほどゆっくり寛ぐ。 夕方からの天気の崩れが早まった感じで、帰路は風がますます強くなり、稜線のみならず樹林帯に入っても断続的に吹いていた。 まだ陽の高い3時前に車に戻り、中央道の渋滞が始まる前に帰途についた。


瑞牆山荘手前の車道の路肩に車を停める


富士見平小屋まではトレースが明瞭だった


富士見平小屋の前にテントが4〜5張あった


富士見平小屋から先にも古いトレースの上に昨日の単独者の足跡があった


大日小屋は雪に埋もれ、誰も使っていないようだった


大日岩の基部へは冬道を登る


大日岩の基部


単独者とすれ違う


砂払ノ頭


砂払ノ頭から見た金ケ岳(中央)と南アルプスの銀嶺


稜線の雪は硬く締まっていて登り易かった


稜線から見た小川山


5年前の3月に同じルートで登った時よりも稜線の積雪は少なかった


稜線から見た瑞牆山


稜線の岩塔


稜線のトラバースは冬道を使う


千代ノ吹上の手前からは風が次第に強くなった


千代ノ吹上から見た五丈岩


千代ノ吹上から山頂の間では風が一段と強くなった


五丈岩


爆風に煽られながら山頂へ登る


貸し切りの金峰山の山頂


山頂から見た国師ケ岳と北奥千丈岳(中央奥)


山頂から見た八ケ岳


夕方からの天気の崩れが早まった感じで、帰路は風がますます強くなった


富士見平小屋(冬期閉鎖中)


瑞牆山荘に下る


2 0 1 4 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P