《 23日 》 毛無山
文化洞トンネル 〜 毛無山 〜 四ケ岳 (往復)
道の駅『富士吉田』を未明に出発し、翌朝河口湖畔の大石地区の公共駐車場に向かう。 意外にも除雪された駐車場には、朝焼けの富士山の写真を撮る人と車が多かった。 湖畔の駐車場を6時半に出発し、車道を歩きながら天神峠を経て毛無山(1500m)に登る尾根道の取り付きを探したが、雪が多過ぎて取り付きが全く分からなかった。 今日の計画は、大石から天神峠を経て毛無山に登り、十二ケ岳・金山・節刀ケ岳を縦走して大石峠から大石に下る周回コースだったが、早々に車に戻り、毛無山への登山道がある文化洞トンネルの登山口に向かう。 予想どおり文化洞トンネル入口の広い駐車スペースは雪で覆われ、除雪作業用の重機が置かれていたが、その少し手前の車道の路側帯に運良く車一台分のスペースがあり、そこに車を停めて7時半に出発した。
駐車スペースがないのでトレースは無く、登山口からスノーシューを履いて登り始める。 今日もこのルートを辿る人がいないことが予見された。 昨日同様、どこまで登れるかは雪の状態次第だが、もうこの段階ではピストンするしか術がない。 昨日は朝の最低気温がマイナス8度だったが、今日はマイナス4度と温かく、すでに雪が重くて柔らかくなっていた。 文化洞トンネルから毛無山を経て鬼ケ岳方面へは過去4回ほど縦走しているが、今日は大雪で周囲の景色が一変し、全く別の山を登っているような感じがした。 過去の記憶もあるため、ルーファンは一部を除いて難しくなかったが、登山道の道型は殆ど無く、仮にあっても急斜面だと登山道どおりには登れないので予想以上に時間が掛かった。 雪の状態はモナカを筆頭に様々だったが、全般的に湿雪で膝下のラッセルが続き、無雪期なら1時間半ほどで登れる毛無山まで4時間ほど掛かった。 毛無山の山頂から見た富士吉田市や河口湖町は、まるで雪国のような白さだった。
天気は予報よりも悪く、青空はあるものの、黒い雲が時々上空を通過し、富士山にも昨日以上に雲が付いていた。 すでに正午近くとなり、十二ケ岳まで行くのは難しくなってきたので、とりあえず展望の良い所まで行って引き返すことにした。 十二ケ岳への痩せ尾根は全般的に雪の付き方が悪く、何でもない所でも雪で潰された木の枝が藪になっていて快適に歩くことが出来なかった。 十二ケ岳までは幾つもの小さなピークが連続するが、妻は三ケ岳、私はその先の四ケ岳まで登って往路を戻った。 毛無山からの下りは予想以上に速く、まだ日の高い3時に登山口に戻れた。