2  0  1  3  年     7  月  

《 28日 》    木曽駒ケ岳 ・ 将棊頭山 ・ 茶臼山

木曽駒高原 〜 木曽駒ケ岳 〜 将棊頭山 〜 茶臼山 〜 木曽駒高原  (周回)

   天気予報と山の混雑を勘案し、2年前の初冬に辿った木曽駒高原からの周回ルートで木曽駒ケ岳・将棊頭山・茶臼山を日帰りで登った。 前回は木曽駒の山頂を含めて一日誰とも出会わなかったが、果たして盛夏の週末ではどうだろうか。 登山口となるスキー場跡の広い駐車場には他に車が2台あったが、いずれも昨日以前に入山しているようだった。 3時前に駐車場を出発。 とりあえず日帰りで同じルートを辿る人はいないようだ。 登山口の標高は1360m、気温は15度と涼しい。 2年前の記憶は新しく、福島Bコースの登山道は暗くても全く迷う所はなかった。 但し、前回は殆ど新雪の上を歩いたので、イメージは全く違っていた。 水量は少ないが水場がある4合目半のベンチで一息入れ、5時半に7合目の避難小屋に着く。 小屋の前のベンチで朝食を食べ、前回は雪に埋もれていた8合目の水場へ向かう。 雪渓の先にあった水場は水量が豊富で、7合目の避難小屋のトイレ用の水を取水していた。 8合目から先ではチングルマが多く見られるようになり、木曽駒の山頂を越えてからもずっとチングルマの群落が見られた。 9合目の玉の窪山荘を過ぎると、早くも昨日の雨の影響による雲や霧が湧き始めた。 予想どおり、昨日避難小屋に泊まったパーティー以外とは出会うことなく、8時半前に木曽駒ケ岳(2956m)の山頂に着く。 あいにく雲が広がり展望は全く冴えない。 広い山頂には観光地のように次々と人が訪れ、常時50人ほどの人達で賑わっていた。 記録用の写真だけ撮ってすぐに喧噪の山頂を去るつもりだったが、周囲の山々を覆っていた雲や霧が取れ始めたので、30分以上も滞在することになってしまった。 9時ちょうどに山頂を出発し、将棊頭山への縦走路を下り基調に進む。 山頂での喧騒が嘘のように登山者の姿がまばらになり、8合目の濃ケ池の分岐を過ぎると殆ど誰もいなくなった。 分岐には将棊頭山直下に建つ西駒山荘が改築のため休業中との案内があったので、なおさらこのルートが静かになったようだ。 登山道の脇にはチングルマが随所に見られ、将棊頭山(2730m)にはコースタイムどおり木曽駒から1時間半以上を要した。 いつもは誰もいない将棊頭山の山頂には珍しく2人の方がいたので昼食を食べながら雑談を交わす。 将棊頭山を下り最後の茶臼山に向かう。 予報どおり天気は次第に下り坂となり、チングルマも見られなくなってしまったが、何よりも山の静かさが心地良い。 当初の予定どおり正午に茶臼山(2652m)に着く。 何度登ってもこの山の山頂は貸し切りだ。 あいにくの曇天で展望は冴えなかったが、急坂が連続する木曽駒高原への下りでは暑さに苛まれることはなかった。 木曽駒の山頂以外では予想以上に静かな山歩きが叶い、出発してからちょうど12時間後の3時前にスキー場跡の駐車場に着いた。


木曽駒高原からの周回ルートの分岐を右の福島Bコースへ


水場とベンチがある4合目半


7合目付近から見た早朝の御嶽山


7合目の避難小屋


7合目の先から見た木曽駒


7合目半から見た茶臼山


ゴミ除けのネットが張られていた8合目の水場


8合目から先ではチングルマが多く見られるようになった


9合目付近から見た木曽前岳


9合目半から見た三ノ沢岳


観光地のような木曽駒ケ岳の山頂


山頂から見た宝剣岳


将棊頭山への縦走路では登山者の姿がまばらになった


ミヤマシオガマ


将棊頭山への縦走路から見た茶臼山


将棊頭山への縦走路から見た伊那前岳


水溜りの雨水が涸れないという『天水岩』


将棊頭山の山頂直下から見た西駒山荘


将棊頭山の山頂


将棊頭山の山頂直下から見た茶臼山


奇岩が積み重なる茶臼山直下の行者岩


何度登っても貸し切りとなる茶臼山の山頂


急坂が連続する木曽駒高原への下り


2 0 1 3 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P