2  0  1  3  年     2  月  

《 23日 》    氷室山 ・ 十二山 ・ 熊鷹山 ・ 根本山

黒坂石 〜 氷室山 〜 十二山 〜 熊鷹山 〜 十二山 〜 根本山 〜 黒坂石  (周回)

   天気予報はこの時期らしい冬型の気圧配置だったので、関東南部の低山を歩くことにした。 安蘇山塊の根本山と熊鷹山には11年前の1月に南側の不死熊橋の登山口からの周回ルートで登ったが、当時の記憶は不思議と全く無い。 今年は山に雪が多いので、この時期なら1000m台の低山や里山でも結構楽しめるだろう。 今回は北側のマイナーな周回ルートで両山を登ろうと思った。 道の駅『富弘美術館』に前泊し、周囲が明るくなった翌朝6時過ぎに出発。 わたらせ渓谷鉄道のそうり駅から5キロほど先にある登山口の黒坂石バンガローテント村に向かう。 バンガローは根本山への登山口に通じる金山林道との分岐の手前にあり、その傍らの駐車スペースに車を停め、バンガローの向かいにある小さな神社の脇の山道を7時過ぎに登り始める。 登山口の標高は600mほどだ。 付近には登山道の標識は無かったが、山道に入ってすぐに古い木の階段があったのでそれが登山道だと想像出来たが、間もなく踏み跡程度の道になってしまい、古いテープ類を頼りに植林の急斜面を登っていくと、無事登山道らしき雰囲気のする顕著な尾根に乗った。 明るい尾根には時折冷たい風が吹くが、陽射しが当たるようになってありがたい。 登山口から1時間ほど登ると積雪もそれなりに多くなり、低山ながら雪山の雰囲気が出てきた。 マイナーなルートなので、予想どおりトレースは無かった。 樹間から先月登った夕日岳とその向こうに男体山が望まれた。 コースタイムを相当オーバーし、9時前に最初のピークとなる椀名條山(1051m)の山頂に着く。 椀名條山は灌木に囲まれ地味な雰囲気のするピークで、樹間からこれから向かう根本山方面の尾根が見えた。 椀名條山を過ぎると積雪はさらに増えたが、意外にもその直後に尾根の南側がポッカリと開け、大規模な森林伐採の跡が見られた。 陽当たりの良くなった登山道の雪は消え、図らずも氷室山や根本山、草木湖周辺の白浜山、その他の無名峰などが一望された。 この山塊の山々の標高はせいぜい1000mから1200mの間だが、どの山も低山とは思えない立派な山容が印象的だった。 暖かい伐採の跡地で一休みしてから、次のピークとなる県境の氷室山に向かう。 樹林帯に入ると再び積雪が増し、吹き溜まりでは膝下まで埋まるようになり、スノーシューを履くかどうかを迷いながらだましだまし鹿のトレースを辿る。 伐採の跡地から小1時間で栃木県側からの登山道との分岐に着くと、氷室山方面には数日前のトレースがあった。 ここからはトレースに助けられ、労せずして10時半に氷室山(1123m)の山頂に着く。 樹間からは筑波山などが遠望された。 再び冷たい風が吹き始めたので、休まずに先に進む。 灌木に囲まれた地味な宝生山(1154m)を過ぎると間もなく地図には無い林道と合流した。 この林道も大規模な森林伐採と関係があるようで、大型の重機が置かれていた。 宝生山から十二山へは陽射しに恵まれた暖かい尾根の南東側を巻いて登るようになり、木々の切れた笹原から袈裟丸山が見えた。 十二山の山頂直下からは再び積雪が多くなり、トレースのありがたみを感じた。 根本山と熊鷹山方面との分岐にもなっている十二山(1143m)に正午に着く。 樹間から指呼の間に根本山が見えた。 ここからはメジャーな不死熊橋からの周回ルート(前回辿ったルート)となるため、両方向共に立派なトレースがあった。 展望の良い熊鷹山でゆっくり休むことにして、ここから片道30分ほどの熊鷹山まで往復する。 緩やかな登り下りを繰り返しながらの稜線漫歩だ。 熊鷹山(1168m)の山頂にはこの山のシンボルとも言える展望やぐらが設置され、360度の展望が楽しめた。 山頂で展望を愛でながら寛いでいると、地元の二組のパーティーが相次いで登ってきた(結局ここ以外では誰とも出会わなかった)。 往路を十二山へ戻り、最後のピークの根本山に向かう。 地元のパーティーからの情報どおり根本山周辺も雪が多かった。 2時前に今日の最高点となる根本山(1199m)に着く。 下山ルートの金山林道方面への顕著な尾根に古いトレースがあったが、冒険はせずに三境山(1088m)へ通じる登山道を忠実に下る。 根本沢コースとの分岐から、消えかかったトレースのある深雪の斜面をトラバースするように下ると、三境山への顕著な尾根に乗ることが出来た。 ロープや鎖が続く痩せ尾根を下ると、木々の切れ目から辿ってきた椀名條山の尾根が良く見渡せた。 三境山への尾根との分岐から6本爪のアイゼンを着けて金山林道に下る。 意外にも一番マイナーと思っていた三境山方面には古いトレースがあり、次回は是非三境山や登山道の無い白浜山(1124m)も視野に入れた山行を計画しようと心に誓った。 黒坂石から根本山への登山口に通じる金山林道には通行止めのゲートは無かったが、雪が多いので車の轍は無かった。 1時間ほど陽の当たらない林道を歩き、ほぼ予定どおり4時半に車に戻った。


バンガローの向かいにある小さな神社の左端から山道に入る


山道に入るとすぐに古い木の階段がある


踏み跡程度の植林の急斜面を古いテープ類を頼りに登る


登山道らしき雰囲気のする顕著な尾根に乗る


明るい尾根を登る


登山口から1時間ほど登ると積雪もそれなりに多くなった


灌木に囲まれ地味な雰囲気のする椀名條山の山頂


尾根の南側は大規模な森林伐採でポッカリと開けていた


森林伐採された尾根から見た根本山


低山とは思えない立派な山容の草木湖周辺の山々


大規模な森林伐採の跡


椀名條山から氷室山へ


栃木県側からの登山道との分岐


氷室山の山頂


宝生山の山頂


宝生山直下の地図には無い林道には大型の重機が置かれていた


木々の切れた笹原から見た袈裟丸山


宝生山から十二山へは尾根の南東側を巻いて登る


十二山の山頂直下からは再び積雪が多くなった


十二山の山頂


山頂から見た根本山


十二山から熊鷹山へ


熊鷹山の山頂直下


熊鷹山の山頂    背景は赤城山


山頂に設置された展望やぐら


展望やぐらから見た男体山(中央奥)


展望やぐらから見た根本山


展望やぐらから見た丸岩岳


十二山から根本山へ


根本山の山頂


消えかかったトレースのある深雪の斜面をトラバースするように下る


三境山への顕著な尾根に乗る


三境山への尾根から見た椀名條山(手前の尾根)    その向こうの尾根の最高点が夕日岳


金山林道への下りから見た根本山


金山林道を登山口の黒坂石へ下る


2 0 1 3 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P