2  0  1  3  年     2  月  

《 11日 》    乾徳山

乾徳山登山口 〜 国師ケ原 〜 乾徳山  (往復)

   乾徳山を最後に登ったのは9年前の秋で、この時は日帰りで西沢渓谷から黒金山を経ての長い縦走・周回だったが、冬に黒金山を登ったことは無かった。 今回は天気予報がそれほど良くないので、三富徳和から乾徳山に登り、条件が良ければ黒金山まで足を伸ばそうと思った。 登山口に近い道の駅『花かげの郷まきおか』に前泊し、翌朝5時半に出発して乾徳山の登山口に向かう。 三富徳和の集落の外れの空き地に車を停めて6時に出発。 乾徳山だけなら半日で登れるため他に車は無い。 未舗装の林道を15分ほど歩いて山道に入る。 登山口に雪は無く、しばらく登るとようやく雪が登山道に現れた。 連休の最終日なので人影は無いがトレースは多い。 途中で一休みしていると、1人の軽装の方が後ろから追い抜いていった。 登山口から1時間半ほどで、乾徳山の特徴のある岩の頂稜部が望まれる国師ケ原という平坦地に着いた。 上空の雲の流れは速く、山頂での風の強さが想像出来た。 国師ケ原からは木々も疎らになり、道満山からの尾根と合わさる扇平の手前からは明るいカヤトの原を登る。 扇平からは雲取山から木賊山までの奥秩父の山並みが一望されたが、寒気の影響による薄雲でオブラートされていた。 扇平を過ぎると再び樹林帯となったが、山頂に近づくにつれて足元の岩が露出してくる。 先ほどの軽装の方が早くも下ってきた。 間もなく頂稜部の岩場となり、鎖を頼って登る。 岩場は陽当たりが良いので、鎖は雪に埋まったり凍ったりしていなかった。 ペースはゆっくりだったが、コースタイムどおりに登れたので、9時半過ぎに乾徳山の山頂に着いた。 山頂は予想よりも風が弱かったが、ちょうどこの山を境に北の方は天気が悪く、目標の黒金山が寒々しく見えた。 360度の展望がある乾徳山の山頂だが、富士山は霞み、八ケ岳は全く見えない。 奥秩父の山々は依然として寒気の影響ですっきり望めない。 予報よりも天気の崩れが早そうだったので、黒金山まで行くことを諦め、30分ほど山頂でのんびり寛いでから下山した。 下りは山頂を越えて黒金山方面に少し行った分岐から山の南西斜面を巻くルートで国師ケ原に戻ったが、分岐から黒金山方面にはトレースが無かった。 巻き道は樹林が濃いためか積雪が多く、トレースに助けられながら下る。 国師ケ原に戻ると、上空の雲の流 然として速かったが、青空が少し戻ってきたようで悔しかった。 次回は是非黒金山から大ダオを経由する周回ルートを歩こうと心に誓った。


乾徳山の登山口


登山口付近は雪が少ない


連休の最終日なので人影は無いがトレースは多い


国師ケ原から見た乾徳山


国師ケ原からは木々も疎らになる


扇平手前のカヤトの原


扇平から山頂へ


山頂に近づくにつれて足元の岩が露出してくる


頂稜部の岩場


山頂直下の鎖場


山頂直下の鎖場


乾徳山の山頂


山頂から見た黒金山


山頂から見た奥秩父の山々(中央が雁坂嶺)


巻き道は樹林が濃いためか積雪が多かった


国師ケ原に戻る


国師ケ原から見た乾徳山


国師ケ原から登山口へ


登山口付近の案内板


下山後に広瀬湖から見た木賊山


2 0 1 3 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P