《 20日 》 横岳 ・ 大川入山
治部坂観光センター 〜 横岳 〜 大川入山 (往復)
翌日は宿で朝食を食べ、かねてから登りたいと願っていた大川入山(1908m)にkana−catさんの案内で登った。 大川入山は恵那山から南に派生する尾根上に位置する山で、kana−catさんを始め地元では愛好されているが、関東人にとっては馴染みの薄い山である。 前山の横岳(1574m)を経て大川入山の山頂を踏んだ後、尾根を少し辿って反対側のあららぎ高原スキー場に縦走する計画だったので、車1台をあららぎ高原スキー場の無料駐車場に停めてから登山口の治部坂観光センターに向かう。 観光センターの隣にも治部坂スキー場があった。 9時半前に観光センターの駐車場を出発。 天気は昨日よりも良く、上空には青空が広がっている。 除雪されていない林道を少し登ってから登山道に入る。 積雪は予想以上に多く20センチ以上あったが、昨日の虚空蔵山と同じように立派なトレースがあり、今日もすでに何人もの人が登っているようだった。 山頂まではスノーシューの出番はなさそうだ。 間もなく樹間から大川入山が見えたが、その頂は未だ遠い。 治部坂観光センターから1時間半で最初のピークの横岳に着く。 横岳は大川入山の前山というイメージが強かったが、山頂の標識には『大川入山まで3.6キロ』と記されていた。 実際に尾根を辿ってみると、横岳からは小さなピークを挟んだ登り下りの連続となり、大川入山への最後の登りに入るまで殆ど標高が変わらなかった。 明るい尾根道は所々で木々が切れ、大川入山や南アルプスの山々が良く見渡せる。 時々上空の寒気の影響による冷たい風が吹くが、陽射しは暖かい。 正午を過ぎると下山してくる人達とすれ違うようになる。 単独よりもグループが多い。 大川入山の山頂直下からは明るい笹原となり、治部坂スキー場のゲレンデがある蛇峠山(1664m)が見えた。 10名ほどの山岳会の団体と入れ違いで1時過ぎに山頂に着く。 いつもとは反対に、私達が最後の到着となった。 展望案内板が設置された山頂からは南アルプスと中央アルプスの山並みが一望された。 山頂から先の尾根には予想どおりトレースが無く、また山頂から先では雪が一段と深まり、股まで潜ってしまうので、スノーシューでもラッセルになりそうだった。 山頂への到着時間も予定より少し遅れたので、あららぎ高原スキー場への縦走は潔く諦めて往路を戻ることにした。 図らずも復路では南アルプスの山々に陽が当たり、往路よりも鮮明に見えるようになった。 往路もゆっくり下ったので治部坂観光センターへの到着は4時過ぎになった。 あららぎ高原スキー場に停めた車を回収し、昼神温泉の『尾張あさひ苑』の宿泊者無料入浴サービスを利用して帰途についた。