2  0  1  3  年     1  月  

《 6日 》    地蔵岳 ・ 夕日岳

    古峯神社 〜 地蔵岳 〜 夕日岳 〜 地蔵岳 〜 唐梨子山 〜 大岩山 〜 行者岳 〜 古峰ケ原峠 〜 古峯神社  (周回)

   西上州の岩峰の大山を北尾根ルートで登る計画を立てたが、出発直前に妻の瞼が腫れてしまったので、急遽予定を変更して前泊せずコースタイムの短い日光の山に行くことになった。 鹿沼の古峯神社から日光の二荒山神社に至る通称『禅頂行者みち』のうち、国道122号線の日足トンネルが真下を通る中間点の細尾峠から夕日岳までの間は14年前の晩秋に辿ったことがあったので、今回は起点の古峰神社から夕日岳までを辿ってみることにした。 登山口の古峯神社から下山口とした古峰ケ原峠に通じる舗装された車道の中間点あたりの路肩の駐車スペースに車を停めて8時前に出発。 車道を1キロほど下り、ゲートの閉まった古峰原林道に入る。 ゲートの傍らにはこれから向かう地蔵岳の地味な標識があるだけで、夕日岳とか日光という表示は見当たらなかった。 勾配のある未舗装の林道を40分ほど登ると、車1台の幅ほどの荒れた道となり、間もなく左の植林の斜面に取り付く。 ここにも道標は見当たらず、しばらく登ると地蔵岳と書かれた小さなプレートが木に打ち付けられ、その下に『日光・細尾峠』と記された朽ちかけた道標があった。 凍った小沢を渡り、植林から自然林に変わっていく辺りから足元に雪が見られるようになり、林道のゲートから1時間半ほどで稜線上のハガタテ平という峠に着く。 葉の落ちた疎林の向こうに雪の付いた男体山が見え、この時期ならではの展望がありがたい。 稜線上の登山道の雪は意外と多く、10センチを超えていた。 正月頃のトレースと固く締まった雪でとても歩き易い。 気温は低いが風は殆どなく、予報以上の絶好の登山日和となった。 ハガタテ平から地蔵岳へは急坂を登る。 疎林に囲まれた地蔵岳(1483m)の山頂からの展望は稜線上と変わらないが、明るくて良い雰囲気の頂だ。 山頂で一息入れ、指呼の間に望まれる夕日岳に向かう。 緩やかに登り下りしながら陽射しに恵まれた気持ちの良い尾根歩きが続く。 夕日岳は主稜線から少し外れた尖ったピークだ。 三ツ目という三叉路の分岐を稜線から外れて夕日岳への尾根に入る。 縦走路の先の細尾峠方面にもトレースは続いていた。 三ツ目の分岐を過ぎた途中の露岩からは男体山、女峰山、大真名子山、白根山、錫ケ岳、社山、皇海山などが青空の下に一望された。 11時過ぎに誰もいない静かな夕日岳(1526m)の山頂に着く。 日光方面にだけ木々が無く展望が良い。 今日の行程は短いので、日溜りのような暖かい山頂で正午までゆっくりと寛ぐ。 帰路はハガタテ平から先の緩やかな縦走路を唐梨子山・大岩山・行者岳という1300m台のピークを3つ踏んで大天狗之大神の鳥居から古峰ケ原峠へ下る。 計画を急遽変更して登った山だったが、図らずも誰とも出会うことなく静かな山行が楽しめた。 古峰ケ原峠からは車道に並行した登山道(関東ふれあいの道)を下り、4時前に車に戻った。 登山口の古峯神社に立ち寄ると、意外にもこの神社の御祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミトコ)とのことで、また別名を「天狗の社」といい、拝殿には大天狗と烏天狗の二体の木造が置かれていた。


ゲートの閉まった古峰原林道の入口


植林から自然林に変わっていく辺りから足元に雪が見られるようになった


稜線上のハガタテ平という峠


ハガタテ平から見た地蔵岳


稜線上の登山道は正月頃のトレースと固く締まった雪でとても歩き易い


樹間から見た皇海山


疎林に囲まれた地蔵岳の山頂


地蔵岳から見た夕日岳


地蔵岳から夕日岳へは陽射しに恵まれた気持ちの良い尾根歩きが続く


三ツ目という三叉路の分岐


三ツ目の分岐付近から見た夕日岳


三ツ目の分岐を過ぎた途中の露岩からは男体山などが青空の下に一望された


夕日岳の山頂


夕日岳の山頂から見た男体山


夕日岳の山頂から見た女峰山(右)と大真名子山(左)


夕日岳の山頂から見た白根山


夕日岳の山頂から見た社山


夕日岳から三ツ目の分岐へ戻る


ハガタテ平


ハガタテ平から唐梨子山へ


唐梨子山の山頂から見た地蔵岳


大岩山から行者岳へのなだらかな尾根


行者岳の山頂


古峰ケ原峠への下降点となる大天狗之大神の鳥居


古峰ケ原峠から見た地蔵岳


古峰ケ原峠から車道に並行した登山道(関東ふれあいの道)を下る


登山口の古峯神社に立ち寄る


古峯神社の拝殿


古峯神社の拝殿


烏天狗


2 0 1 3 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P