2  0  1  3  年     1  月  

《 3日 》    蕎麦粒山 ・ タタラノ頭(有間山) ・ 滝入ノ頭

    浦山大日堂 〜 蕎麦粒山 〜 日向沢の峰 〜 仁田山 〜 タタラノ頭(有間山) 〜 橋小屋ノ頭 〜 滝入ノ頭 〜 鳥首峠 〜 浦山大日堂  (周回)

   冬型で天気予報もあまり良くなかったので、秩父の地味な山を歩いた。 先月奥多摩の蕎麦粒山を登った時に、秩父方面からの登山道(仙元尾根)があることを知り、その登山口となる浦山の集落からこの尾根を辿り、奥多摩と秩父の山を繋げて周回することにした。 登山口の浦山大日堂のバス停横の駐車場で前泊し、明るくなるのを待って6時半に出発。 正月の貴重な連休にマイナーなこの尾根を辿るバカはいない。 川を渡って数分先の浦山大日堂で初詣を済ませ、そのすぐ手前の登山道を蕎麦粒山直下の仙元峠(1444m)に向けて登り始める。 登山口の標高は400mくらいだ。 植林の急坂を最近整備したような木の階段に助けられてジグザグに登る。 登山道は送電線の巡視路を兼ねているようで、東電の黄色い標柱が標識代わりに所々に立っている。 30分ほど登ると最初の送電線の鉄塔があり、木々が伐採された鉄塔の基部から長沢背稜の山並みが見渡せた。 その後も送電線の鉄塔の下を2度ほど通過する。 登山道はアップダウンが少なく、ほぼ登り一本調子で効率が良い。 仙元尾根上の唯一のチェックポイントとなる大楢には、地名のとおり何本かの大きな楢の木があった。 大楢からは尾根が顕著になり、最後は急坂が連続したが、ほぼコースタイムどおりの3時間半で長沢背稜に突き上げる仙元峠に着いた。 歴史の古い峠にはその名前の由来などを記した看板があった。 結局仙元尾根の登山道には雪が全くなく、稜線も含めて12月に積もった雪は全て溶けてしまったようだ。 仙元峠から指呼の間の蕎麦粒山の山頂に向かうと、上空を小さな気圧の谷が通過して風花が舞った。 ほぼ予定どおりの11時前に今日の最高点となる蕎麦粒山(1472m)の山頂に着く。 天気が回復した山頂からは富士山やスカイツリーが見えた。 山頂は先月同様貸し切りだったが、しばらくすると単独の若い男性が川乗橋から鳥屋戸尾根を登ってきた。 雑談を交わすと、やはり奥多摩の山に詳しい方だった。 蕎麦粒山から登山口の浦山大日堂に下る鳥首峠までの稜線は下り基調のアップダウンとなり、奥多摩と秩父の山とのJP(ジャンクションピーク)となる日向沢ノ峰を筆頭に、山名があるピークだけでも5つから6つ踏んでいく。 途中の橋小屋ノ頭から鳥首峠までの区間は初めて辿るルートだ。 マイナーなルートを辿る地味な低山ハイクなので展望は全く期待していなかったが、鳥首峠手前のヤシンタイノ頭から滝入ノ頭までの稜線では大規模な森林伐採により、西側の山肌が一面丸裸になっていたので、思いがけなくユニークな景観を楽しむことが出来た。 犬も歩けば棒に当たるものだ。 予想どおり蕎麦粒山からは誰ともすれ違うことなく4時半に浦山大日堂のバス停横の駐車場に戻った。


浦山大日堂で初詣をする


仙元尾根の登山道の取付き


登山道の一部は送電線の巡視路を兼ねている


送電線の鉄塔の基部から見た三ツドッケ


仙元尾根上の唯一のチェックポイントとなる大楢


大楢付近から見たタタラノ頭(有間山)方面の山並み


仙元峠直下の急坂


仙元峠


仙元峠の名前の由来などを記した看板


仙元峠から見た蕎麦粒山


蕎麦粒山の山頂


蕎麦粒山と日向沢ノ峰の間にある広い防火帯


奥多摩と秩父の山とのJP(ジャンクションピーク)となる日向沢ノ峰の山頂


日向沢ノ峰から仁田山へ


送電線の鉄塔の基部から見たタタラノ頭(有間山)


送電線の鉄塔の基部から見た大持山


仁田山手前のスズタケの藪道


笹が刈り払われていた仁田山の山頂


車道の通じる有間峠から見たタタラノ頭(有間山)


タタラノ頭(有間山)の山頂


タタラノ頭(有間山)から橋小屋ノ頭へ


ヤシンタイノ頭から見た大持山


仙元尾根(左端が蕎麦粒山)


ヤシンタイノ頭から滝入ノ頭へ


滝入ノ頭の山頂


滝入ノ頭から見た大持山


鳥首峠


2 0 1 3 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P