2  0  1  2  年   1  2  月  

《 9日 》    トヤ山 ・ 物語山

   黒滝山不動寺 〜 トヤ山 〜 物語山 〜 サン・スポーツランド  (縦走)

   今週末も冬型の気圧配置が緩まず、また笹子トンネルの事故の影響で周辺の道路や山の混雑を考え、西上州の低山ハイクをすることにした。 山仲間の西さん&セッちゃんも一緒に行くことになったので、車を2台使って縦走出来るルートを計画した。 5年前の11月に物語山から荒船山方面へ登山道の無い藪尾根を縦走・周回したことがあったので、今回は逆に荒船山方面のトヤ山から物語山への縦走を試みることにした。 道の駅『しもにた』に集合し、車1台を物語山の登山口の『サン・スポーツランド』の駐車場に停め、下仁田の町に戻って今回の登山口とした黒滝山不動寺に向かう。 6時半に黒滝山第一駐車場を出発。 急な車道を僅かに登り黒滝山不動寺に着くと、愛想の良い住職さんが早朝から現れた珍客の私達を暖かく迎えてくれ、境内を案内してくれた。 せっかくなので30分ほど境内の散策をしてから登山道に入る。 黒滝山不動寺は登山口という認識しかなかったが、大河ドラマ『義経』のロケ地にもなったことがあるという名刹だった。 しばらくは林道のような緩やかで幅の広い道を歩く。 意外にもトヤ山までの登山道は良く踏まれていて、一部を除いてとても歩き易かった。 一昔前は荒船山から黒滝山への縦走は結構ポピュラーだったので、熊に壊され朽ちかけた標識の殆どが荒船山⇔黒滝山不動寺となっていた。 黒滝山不動寺から2時間ほどで縦走路の起点となるトヤ山(1320m)に着く。 もちろんこの時間帯では他に誰もいないし、今日は他のパーティーと山中で出会うことはないだろう。 トヤ山の山頂は展望が良いが、北から西の方角には寒気の白い雲が展望を遮っていた。 目標の物語山はここよりも200mほど低いせいか結構近く感じる。 予報どおり冷たい北風が吹いてきたので長居はせずに縦走路に入る。 最初の1167m峰までは尾根の幅も広く踏み跡も明瞭で、40分ほどで楽々着いてしまった。 意外にも1167m峰の頂には以前無かった『樽ノ上山』という新しいプレートが付けられていた。 1167m峰からは鹿岳方面への尾根に踏み跡があるので、地元の愛好家が付けたのだろう。 1167m峰 を過ぎると、二重山稜や台風の被害で迷い易い所や歩きにくい箇所があったが、もともと登山道がないので仕方がない。 所々で熊の糞も見られた。 前回縦走した時は赤テープやビニール紐がもっと多く、迷うような所はあまりなかったと記憶していたが、その後ますますこの尾根を辿る人はいなくなったようで、テープ類はどれも古く、また極端に少なかった。 中間点くらいまでは順調に踏破し、予定よりも少し早く物語山に着けるかと思ったが、途中2回ほど道を見誤って引き返したりしたので、逆に予定よりも時間が掛かった。 また、物語山が近づくにつれて小さなピークが連続するようになり、何度もニセピークに騙された。 1時半過ぎにようやく物語山(東峰)に着く。 前回は物語山からトヤ山まで3時間半で縦走出来たが、逆コースの今回はトヤ山から物語山まで4時間半と1時間多くかかった。  展望は西峰の方が良いので休まずにまた歩き続け、2時前に人待ち顔の西峰に着く。 すでにこの時間帯では日帰りの登山者の姿はない。 天気も予報どおり曇り空となり、下山口のサン・スポーツランドに着く手前で風花が舞ってきた。 3時過ぎにサン・スポーツランドに着き、車を黒滝山第一駐車場に回収する。 新しく出来た道の駅『オアシスなんもく』で極太の下仁田葱と手作りのコンニャクを買って帰途についた。


黒滝山不動寺の山門


愛想の良い住職さんが境内を案内してくれた


不動明王の像


不動寺から林道のような緩やかで幅の広い道を歩く


トヤ山までの登山道は一部を除いて良く踏まれていた


展望の良いトヤ山の山頂


トヤ山の山頂から見た物語山(中央)とその背後の妙義山


トヤ山から1167m峰までは尾根の幅も広く踏み跡も明瞭だった


1167m峰には『樽ノ上山』という新しいプレートが付けられていた


1167m峰を過ぎると藪尾根となる


藪尾根から見た荒船山


落葉して明るい雑木の中を進む


最初に道に迷った藪尾根の巻き道


テープ類はどれも古く、また極端に少なかった


藪尾根から見た物語山


物語山が近づくにつれて小さなピークが連続するようになる


藪尾根から見た鹿岳


物語山の山頂直下


物語山(東峰)


物語山(西峰)から見た妙義山


2 0 1 2 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P