《 29日 》 権現岳
天女山入口 〜 三ツ頭 〜 権現岳 (往復)
数日前に関東の平野部にも降った雪による道路状況を考え、問題なく車でアプローチの出来る登山口を選び、天女山入口から権現岳を往復することにした。 前夜10時に天女山入口の交差点脇の駐車スペースに着くと、すでに車が5〜6台停まっていた。 皆が同じ発想だったのか、昨今の登山ブームによるものか、いずれにしてもその台数の多さに驚いた。 翌朝は6時前に出発。 トレースがないとみたのか、すでに出発しているパーティーもあった。 気温はマイナス11度とこの時期では普通くらいだ。 途中の三ツ頭から先ではトレースが期待出来ないのでスノーシューを持って行く。 予想どおり無雪期の登山口となる天女山の駐車場まではトレースがあったが、さらにその先にも明瞭なトレースが続き、昨日の入山者が多かったことが分かった。 図らずも立派なトレースのお蔭で前三ツ頭まではコースタイムよりも早く登れた。 冬型の気圧配置で風は多少あるが、天気はまずまずで、南アルプスや中央アルプスの山々がすっきり望まれる。 前三ツ頭から先の吹きさらしの広い尾根では昨日までのトレースは消えかかっていたが、先行者のトレースに助けられる。 登山口から4時間ほどで三ツ頭の山頂に着く。 ここからの南八ヶ岳の山々の展望はいつ見ても素晴らしい。 三ツ頭から先もトレースは続いていたが、部分的に昨日までのものは消えていた。 三ツ頭から権現岳との鞍部に下り、ここからアイゼンを着ける。 権現岳へ登る途中で総勢6人の先行者とすれ違った。 唯一懸念していた山頂直下を左にトラバースする所も立派なトレースのお蔭でピッケルやロープの出番はなかった。 ラッセルが全く無かったので、予定よりもだいぶ早い11時半過ぎに権現岳の山頂に着く。 残念ながら寒気の影響による白い雲が赤岳や阿弥陀岳を覆い始めていた。 展望を愛でながら1時間近くいた山頂は貸切りだったが、下りも6人の方々とすれ違ったので、この日は私達以外に12人が日帰りで権現岳まで登ったことになる。 図らずも、まだ陽の高い3時過ぎに車に戻った。