《 27日 》 グアチャラ村
グアチャラ村 〜 オタバロ 〜 クイ・コーチャ 〜 グアチャラ村
12月27日、夜中じゅう手のひらほどの大きな蛾が天井をバタバタと叩き、安眠を妨げていた。 天気は晴れで、山の麓らしく朝霧が立ち込めていた。 起床後のSPO2と脈拍は93と70で、脈が少し高かった。 今日は休養日で午前中は赤道記念碑の建つ公園に立ち寄ってから土曜市で有名なオタバロの町の市場を散策する。 赤道記念碑では赤道の研究者で関係する財団も主宰しているという宿のオーナーの息子さんが赤道についての様々な解説をしてくれた。 この公園からカヤンベが見えるはずだったが、今日は雲で山は見えない。
オタバロの市場はエクアドルではそこそこ知られた観光地らしいが、平日なので観光客や買い物客は少なかった。 帽子、セーター、手袋、織物、タペストリー、バック、その他の雑貨や民芸品、絵画などが所狭しと並び、初めは見ているだけだったが、次第に財布の紐が緩みだし、気が付くと皆それぞれ色々な物を買い込んでいた。 エクアドルの通貨はインフレにより10年前から米ドルとなり、物価は日本の4分の1くらいの感じだ。 昼食はセバスチャンの提案で山の上のクイ・コーチャという湖の畔のレストランまで行く。 クイ・コーチャは火山の火口に水が溜まって出来た湖とのこと。 湖を見下ろすレストランでトゥルーチャ(鱒)の塩焼きを食べたが、ペルーなどで食べた物に比べて大きかった。
昼過ぎにグアチャラ村の宿に戻り、明日からのカヤンベ登山に向けての準備と荷物の仕分けをする。 明日からドメニカという女性のガイドが合流するとのこと。 夕食時に同宿のイギリス人パーティーから、今朝カヤンベにアタックしたが、風が強くまた山頂付近のラッセルが厳しく5500m付近で敗退したとの話があり、登頂について少し心配になった。