2  0  1  1  年   1  1  月  

《 27日 》    木曽駒ケ岳 ・ 将棊頭山 ・ 茶臼山

木曽駒高原 〜 木曽駒ケ岳 〜 将棊頭山 〜 茶臼山 〜 木曽駒高原    (周回)

    19年振りに木曽駒高原からの福島Bコースを辿って木曽駒ケ岳に登った。 前回登ったのが勤労感謝の日だったので、偶然にも同じような時期に登ったことになる。 ここ数年は伊那側の桂小場から将棊頭山を経て木曽駒ケ岳を往復することが続いたので、今回は登山口までのアプローチは遠いが、木曽駒高原から木曽駒ケ岳に登り、将棊頭山、茶臼山と稜線を縦走しながら登山口の木曽駒高原に周回するルートとした。 すでに新雪のきている稜線ではトレースは期待できないので、4時前に登山口の木曽駒高原のスキー場を出発。 数日前に降った新雪は予想以上に多く、登山道へのアプローチの林道も雪で覆われ、山頂まで途切れることはなかった。 残念ながら今日は山頂までの往復しか出来ないかもしれないと思ったが、幸運にも登り方向に2〜3人のトレースがあり、7合目の避難小屋まで予定どおり3時間ほどで登ることが出来た。 避難小屋は新しく改築され、ソーラーパネルが屋根に取り付けられ、別棟となっているトイレもあった。 以前からあった薪ストーブが健在だったことが嬉しかった。 避難小屋のノートには、一昨日泊まられた地元の山岳会の方(単独)が同じ周回ルートを辿るという予定が記されていたので、トレース次第では周回出来そうな期待が高まった。 しかしながら7合目の避難小屋を過ぎると雪の量が多くなり、コースタイムどおりに登ることが出来なくなった。 さらに9合目の玉の窪山荘を過ぎて稜線に出ると風も強まり、木曽駒ケ岳の山頂には予定よりも少し遅い10時に着いた。 あいにく上空には薄雲が広がっているが天気は悪くない。 眼前の宝剣岳や三ノ沢岳はもちろんのこと、御嶽、乗鞍、槍、穂高、鹿島槍、南アルプス、八ケ岳、そして遠く頸城の山々や富士山も見える。 一番印象的だったのは山頂に誰もいなかったことだ。 ありがたいことに地元の山岳会の方のトレースが将棊頭山に向かっていた。 稜線のトレースよりもまだ辿ったことのない茶臼山から木曽駒高原への下山路が分かるのが頼もしい。 山頂は風が弱い場所もあったが、将棊頭山への稜線はいつも風が強い。 今日も断続的に強い風が吹いていたが、追い風となる西風だったので助かった。 一人分のトレースは所々でかき消されていたが、茶臼山までのルートはほぼ頭の中に入っているので心配はない。 将棊頭山にはコースタイムよりも少し遅れて正午過ぎに着いた。 昨日今日と天気が良かったので桂小場から日帰りで登った人のトレースが少しあった。 胸突ノ頭の分岐まで一旦下り、大きな岩が積み重なる行者岩のユニークなピークを経て、人待ち顔の茶臼山の頂には当初の計画よりも少し遅れただけで1時半に着いた。 予想どおり木曽駒ケ岳からここまで誰とも出会わなかった。 ここから見た木曽駒ケ岳は重厚な面持ちで、逆光ながら絵になる風景だ。 辿ってきた稜線や麦草岳のトラバースルートが一望されて感慨深い。 茶臼山から木曽駒高原への下山路は良く整備されていて赤布も多く、結果的にはトレースがなくても迷わず下れた。 疲れた足を労わりながらゆっくり下り、まだ少し明さの残る4時半過ぎに登山口の木曽駒高原のスキー場に戻った。


登山口の標識(周回ルートの分岐)


7合目の避難小屋までの登山道は登り易い


朝焼けの稜線


7合目の避難小屋(左)とトイレ


7合目の避難小屋を過ぎると雪の量が多くなった


8合目付近から見た茶臼山


8合目付近から見た木曽駒ケ岳


8合目から9合目へ


9合目の玉の窪山荘と木曽前岳


木曽駒ケ岳の山頂直下から見た麦草岳(手前)と御嶽山(遠景)


静かな木曽駒ケ岳の山頂


木曽駒ケ岳の山頂から見た将棊頭山(右)から茶臼山(左)への稜線


木曽駒ケ岳の山頂から見た宝剣岳(左)から空木岳(右)への稜線


将棊頭山(左端)


将棊頭山の山頂


将棊頭山の山頂直下から見た茶臼山


胸突ノ頭の分岐付近から見た行者岩


行者岩への登りから見た将棊頭山


大きな岩が積み重なる行者岩のユニークなピーク


茶臼山の山頂


茶臼山の山頂から見た木曽駒ケ岳


良く整備された茶臼山から木曽駒高原への登山道


2 0 1 1 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P