2  0  1  1  年     1  月  

《 8日 》    三叉峰 ・ 赤岳

海ノ口自然郷 〜 三叉峰 〜 赤岳    (往復)

    今年初の3連休だが、冬型が緩むのは初日だけという予報で、日帰りで八ケ岳に行くことにした。 連休の人混みを避け、マイナーな杣添尾根から横岳の三叉峰を経由して赤岳に登ることにした。 海ノ口自然郷の別荘地にある登山者用の駐車場(除雪されていた)に前泊し、6時に出発。 予想どおり他に車はない。 気温はマイナスの16度とさすがに冬の八ケ岳は寒い。 正月のトレースの上に新雪と前日の強風に運ばれてきた雪が数センチ積っていた。 最初の1時間ほどはアイゼンを着けずに登ったが、標高2000mを超えた辺りからトレースはほぼ雪で埋まり、道形は分かるものの軽いラッセルとなる。 所々の吹き溜まりではトレースを外すと腰や胸まで埋まってしまうことがあり難儀する。 私はスノーシュー、妻はワカンを持っていたが、アイゼンからの脱着の時間を惜しんでツボ足でラッセルを続ける。 登山口から4時間ほどで森林限界となり、赤岳と三叉峰が良く見えた。 稜線上には所々で雪煙が舞っていたが、ありがたいことに尾根上には風がなかった。 森林限界から上では雪が予想以上に締まっていて、ようやくラッセルから解放された。 ハイマツも全て雪の下だ。 予定よりも少し遅れて11時半に三叉峰に着いた。 稜線上には所々に登山者の姿が散見され、トレースやらアイゼンの爪跡で“高速道路”状態だった。 風は多少あるが、飛ばされるほどの強風ではなかったので、スノーシューやワカンをデポし、予定どおり赤岳に向かう。 天気は雲一つない快晴で、ここから見える山は全て見える。 地蔵尾根の分岐から展望荘の先までは風の通り道のようで強風が吹き荒れていたが、山頂が近づいてくると風は当たらなくなりホッとした。 1時に赤岳の山頂に着く。 連休なので山頂には数人の登山者が寛いでいたが、昨今の登山ブームのためか若い人ばかりだ。 天気は良かったが、午後からさらに風が強まることを懸念して早々に山頂を後にする。 予想は良い方に外れ風は弱まり、三叉峰への登り返しも全く苦にならなかった。 2時半に三叉峰に戻る。 三叉峰で展望を充分堪能し、杣添尾根を下る。 私達の後にスノーシューで尾根を登った方がいたようで、トレースが安定し、日没前に登山口まで下ることが出来た。


杣添尾根の登山口


未明の稜線


膝下のラッセルが続く


森林限界から見た赤岳


森林限界から見た三叉峰


森林限界から上では雪が締まっていた


三叉峰


三叉峰から見た横岳


三叉峰付近から見た赤岳


地蔵尾根の分岐から展望荘の先まで強風が吹き荒れていた


展望荘から赤岳に登る


頂上小屋から見た赤岳の山頂


頂上小屋から見た横岳(中)と硫黄岳(左)


赤岳の山頂


赤岳の山頂から見た阿弥陀岳


赤岳の山頂から見た権現岳


赤岳の山頂から見た八ケ岳の主脈


地蔵尾根の分岐付近から見た阿弥陀岳


赤岳から三叉峰へ


石尊峰から見た三叉峰(右)と横岳(左)


三叉峰から見た杣添尾根


杣添尾根を下る


2 0 1 1 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P