2 0 1 0 年 1 1 月  

《 3日 》    東仙波 ・ 和名倉山

三ノ瀬 〜 山ノ神土 〜 東仙波 〜 和名倉山  (往復)

    関東北部の袈裟丸山を予定していたが、直前の天気予報で冬型が強まったことが分かり、急遽同行者の西さん&セッちゃんのリクエストで和名倉山に行くことにした。 道の駅『たばやま』に前泊し、翌朝登山口の三ノ瀬に向かう。 標高1300mほどの三ノ瀬付近の紅葉は今が盛りだ。 登山口周辺の駐車場にはすでに5台ほどの他県ナンバーの車があり、昨今の登山ブームを物語っている。 6時45分に登山口付近の民宿『みはらし』の駐車場を出発。 寒気の影響か気温が低く、吐く息が白い。 千葉から来られたという単独者と相前後しながら、車がやっと通れるような山道を40分ほど歩き、将監小屋への山道を右に分けて奥秩父の主脈の稜線へ突き上げる防火帯のような急坂を登る。 天気は予報以上の快晴でとても清々しい。 時々カラマツの樹間から南アルプスの山々や富士山が見える。 稜線に合流する手前の明るく開けた鞍部で一服し、山の神土の分岐から和名倉山への尾根に入る。 10年ほど前にここを辿った時は足元を熊笹が覆っていたが、登山道も明瞭になったので景色を見ながら歩ける。 稜線は明るく開けた所が多く、奥秩父にいることを忘れさせてしまうほどだ。 右手に竜喰山・飛龍山・雲取山、そして後方には唐松尾山といった奥秩父の主脈の山々が良く見える。 山肌が熊笹で覆われたリンノ峰を左から巻き、西仙波・東仙波へと足取りも軽く進む。 左手の眼下には紅葉の谷が俯瞰され、予期せぬ景観と展望に思わず歓声をあげる。 東仙波は明るく開放的な頂で、目指す和名倉山の他、甲武信岳や国師ガ岳なども遠望された。 風のない穏やかな山頂でのんびりと寛ぐ。 東仙波からは明るいダケカンバの疎林の尾根を吹上の頭に登る。 吹上の頭を過ぎてしばらくすると、数人の日帰りの登山者が相次いで和名倉山から下りてきた。 未明から出発したのか、あるいは将監小屋に泊まったのだろうか。 その後も登山道は明瞭で迷うとこもなく、逆に少々面白みに欠けた。 川又方面、そして秩父湖方面に下る踏み跡を相次いで見送ってから、カラマツ林の中を通って山頂に向かう。 途中の『千代蔵の休み場』は山火事の跡か、樹林が伐採されていて明るい雰囲気のする所だ。 和名倉山の山頂に11時過ぎに到着。 樹林に囲まれ展望のない地味な山頂は、以前訪れた時よりも木々が少し伐採されていた。 寒気の影響か日の当たらない山頂の気温は2度しかなかった。 登山口から相前後して登ってきた方と写真を撮り合ってランチタイムとした。 傍らの木に『仁田小屋登山口』という新しい標識が付けられていたので、東の方角に踏み跡をしばらく辿ってみる。 どうやら前衛峰の仁田小屋ノ頭を踏んで、雲取林道に下っていく新しい登山道が出来たようだった。 正午前に山頂を辞して往路を戻る。 帰路も展望の良い東仙波で長居をしてしまい、ピストンを嫌って将監峠を経由して下ったので登りとほぼ同じ時間を要して4時に登山口に着いた。 道の駅『たばやま』に併設された『のめこい湯』で汗を流し、定番の御岳の蕎麦屋『きり山』で蕎麦を食べた。


登山口から車がやっと通れるような山道を歩く


奥秩父の主脈の稜線へ明るいカラマツ林を登る


稜線に合流する手前の明るく開けた鞍部


山肌が熊笹で覆われたリンノ峰手前の明るい登山道


西御殿岩


西仙波の山頂直下を登る


西仙波から見た和名倉山


西仙波から見た東仙波


明るく開放的な東仙波の山頂


東仙波の山頂から辿ってきた尾根越しに見た唐松尾山


明るいダケカンバの疎林の尾根を吹上の頭に登る


吹上の頭への登りから見た奥秩父の主脈の山々


吹上の頭付近を登る


吹上の頭付近から見た和名倉山


樹林が伐採されていて明るい雰囲気のする千代蔵の休み場


樹林に囲まれ展望のない地味な和名倉山の山頂は以前よりも木々が少し伐採されていた


将監峠から見たリンノ峰


登山口付近の紅葉


2 0 1 0 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P