2 0 1 0 年 1 0 月  

《 11日 》    三本槍岳 ・ 須立山 ・ 旭岳 ・ 甲子山

北温泉 〜 三本槍岳 〜 須立山 〜 旭岳 〜 甲子山 〜 甲子温泉  (縦走)

    今年最後の3連休は天気に恵まれず、連休最終日に日帰りで天気と紅葉が一番良いと予想した那須に行くことにし た。 前日に道の駅『しもごう』に前泊し、翌朝4時半に東北の山から移動してきた西さん&セッちゃんと合流し、 下山口とした甲子温泉の駐車場に私の車を停めて登山口の北温泉へ。 天気予報は大きく外れ、未明から湿っぽい霧雨と 強風の荒れた天気だ。 明るくなると雨は止んだので、6時に北温泉の駐車場を出発。 那須の山塊でも紅葉の素 晴らしい中の大倉尾根を登り、三本槍岳に向かう。 天気は相変わらず荒れ模様で風が強い。 山々には寒々しい 雲が取り付き、吹き降ろす風が霧を運び展望を妨げている。 紅葉は一週間遅れでちょうど見頃だが、天気が悪く てはお手上げだ。 清水平付近の稜線直下は強風が吹き荒れていたので、一旦引き返して灌木の陰で風が収まるのを 30分ほど待つ。 時々霧が晴れ、眼下に赤面山が見える。 風が弱まったので稜線まで登り、茶臼岳方面から登ってくる大勢の登山者で賑わう三本槍岳に 9時半前に着く。 霧は晴れる気配もなく、展望は全く利かない。 怪我でリハビリ中の西さんはセッちゃんと登山口の 北温泉に戻ることになったので、私達だけ甲子山へ続く尾根を辿る。 次の紅葉のポイントである鏡ケ沼は、霧の 中にかろうじて見えたものの、周囲の紅葉は全くお預けだ。 鏡ケ沼を過ぎると予想どおり縦走路は静かになった が、さすがに連休中だけあって甲子山まで延べ7〜8人と行き違った。 次のピークの須立山も霧で全く展望なし。  意外にも所々に新しい道標が立ち、以前は腰までの笹で足元が見えなかった須立山〜坊主沼までの登山道は刈り払いが行わ れていた。 静寂の坊主沼に着くと、水辺にあった避難小屋は撤去され、代わって少し離れた樹林帯の中に真新し い避難小屋が建っていて驚いた。 誰もいない避難小屋の中で寛いでいると、偶然地元の山岳会の人が小屋の見回 りにやってきたので、色々とお話を伺うことが出来た。 その方の話では、福島県の知事が地元の下郷の出身で、国 道289号線の甲子トンネルが2年前に開通したことにより、周辺の登山道及び避難小屋の整備に3000万円の 予算が出たとのことだった。 30分ほど避難小屋で寛いでいるとようやく少し霧が晴れてきたので、甲子山方面 へしばらく歩いた所から縦走路を外れ、踏み跡を辿って旭岳へ登ることにした。 旭岳は4年前の秋にも登ったが、 以前から正式な登山道はなく、今回も見送られたようだった。 地元の愛好家を中心に登られている寂峰だが、那須の山々 の中で私が一番好きな山である。 展望の良い山頂からはあいにくの霧で何も見えなかったが、登る途中の尾根か らは隣の甲子山やそれに続く大白森山などが良く見えた。 最後のピークとなる甲子山は標高が低いことが幸いし、 三本槍岳などがようやく見えた。 4時に下山口とした甲子温泉に到着。 山深い一軒宿の大黒屋も甲子トンネルの開通で改築されていた。


北温泉入り口の駐車場から見たご来光


登山口の北温泉


紅葉は見頃だが、吹き降ろす風が霧を運び展望を妨げる


紅葉の素晴らしい中の大倉尾根


赤面山


朝日岳


霧に煙る三本槍岳の山頂


鏡ケ沼付近の紅葉


鏡ケ沼


笠ケ松付近の紅葉


新築の坊主沼避難小屋


坊主沼


須立山の山頂から見た旭岳(2006年10月22日撮影)


旭岳への登路から見た甲子山(手前)と大白森山(奥)


甲子山の山頂から見た旭岳


甲子山の山頂から見た大白森山


改築された甲子温泉の大黒屋


2 0 1 0 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P