2 0 1 0 年  8 月  

《 22日 》    爺ケ岳 ・ 岩小屋沢岳 ・ 鳴沢岳 ・ 赤沢岳 ・ スバリ岳 ・ 針ノ木岳

扇沢 〜 種池山荘 〜 爺ケ岳 〜 種池山荘 〜 岩小屋沢岳 〜 鳴沢岳 〜 赤沢岳 〜 スバリ岳 〜 針ノ木岳 〜 針ノ木峠 〜 扇沢  (周回)

    ペルーからの帰国後は連日の猛暑と夏山の混雑で山から遠ざかっていたが、暑さのピークは越えたようだったので、久々に日帰りの山歩きに出掛けた。 扇沢の爺ケ岳登山口に前泊し、朝の3時に柏原新道を登り始める。 気温は18度だが、風がなく湿度が高いのでやや蒸し暑い。 途中から私のみ爺ケ岳に行くため、妻と別れて先行する。 2年前の7月中旬に、今日と同じ扇沢からの周回ルートで最後に針ノ木峠から蓮華岳を登ったので、今回は蓮華岳に替えて爺ケ岳を登ることにした。 日の出の時間はだいぶ遅くなり、5時前にようやく周囲が明るくなる。 2時間半足らずで種池山荘に着き、早朝の爽やかな稜線を爺ケ岳南峰を経て爺ケ岳中峰まで往復する。 種池山荘付近の朝露に濡れたチングルマの穂の群落が見事だ。 6時半に種池山荘を発ち、棒小屋乗越付近のフウロやトリカブトなどの群落を愛でながら、岩小屋沢岳を経て新越山荘で先行していた妻に追いつく。 時間が中途半端だったので、ここまでは針ノ木岳方面へ縦走する人は殆どいなかった。 午前中は雲一つない快晴の天気で、縦走路の鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、そして針ノ木岳はもちろんのこと、立山と剱の展望にも終始恵まれた。 鳴沢岳を過ぎると針ノ木岳方面からの縦走者が増えてくる。 風が少しだけあったお蔭でそれほど暑さに苛まれることもなく、正午ちょうどに大勢の人で賑わう針ノ木岳に着いた。 少し雲や霧が湧き始めたが、夕立の心配は無さそうだったので急遽蓮華岳まで足を延ばすことになり、早々に針ノ木岳から針ノ木峠へ下る。 意外にも途中まで下った所で、下から登ってきた団体のパーティーの人から声を掛けられた。 何と以前所属していた山の会の大久保さんだった。 日除けの帽子とオーバーグラスをしていたのに良く気が付いたものだと感心した。 せっかくの機会なので、蓮華岳に行くのを止めて大久保さんと針ノ木岳に登り返す。 針ノ木岳の山頂でお互いの時間の許す限り近況を語り合い、再会を誓って下山する。 この思いがけない出会いが今日一番の想い出となった。 山は登ってみなければ分からないものだ。 すでに中間部だけとなり痩せ細った針ノ木雪渓を軽アイゼンを着けて下り、夕方の5時に扇沢に着いた。 大町市営の上原(わっぱら)の湯で汗を流した。


種池山荘から見た早朝の針ノ木岳


爺ケ岳中峰の山頂から見た鹿島槍


爺ケ岳付近から見た立山(左)と剱(右)


種池山荘付近のチングルマの穂の群落


岩小屋沢岳の山頂


岩小屋沢岳の山頂から見た後立山の山々


岩小屋沢岳の山頂から見た蓮華岳(左)と針ノ木岳(右)


新越山荘付近から見た赤沢岳(左)と鳴沢岳(右)


赤沢岳の山頂から見た黒部湖 中央奥が薬師岳


赤沢岳付近から見たスバリ岳


スバリ岳付近から見た針ノ木岳


針ノ木岳の山頂から見たスバリ岳


針ノ木岳の山頂


痩せ細った針ノ木雪渓


2 0 1 0 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P