《 22日 》 稲包山
上越橋 〜 三国峠 〜 稲包山 〜 赤沢峠 〜 法師温泉 〜 上越橋 (周回)
日曜日が雨という天気予報だったので、土曜日に日帰りで上越国境の稲包山(1597m)に登った。 稲包山は関東地方にある1500mを超える山で、山頂からの展望にも恵まれるが、三国峠を挟んですぐ隣の谷川連峰の山々にどうしても目が向いてしまうため、今まで登ったことがなかった。 稲包山へは登山口となっている四万温泉や法師温泉から登るのが一般的だが、近年三国峠からの県境尾根に登山道が整備されたため、三国トンネルからの周回ルートで登った。 月夜野IC付近の駐車場に前泊し、翌朝6時に三国トンネル手前の上越橋の駐車場を出発。 三国峠まで30分ほど新緑の眩しいハイキングコースを緩やかに登る。 今年の谷川連峰は春先に雪が多かったので今回も残雪を期待していたが、意外にも三国峠までは雪のかけらもなかった。 三国峠からは真新しい標識に導かれ、綺麗に笹が刈り払われた県境尾根を稲包山に縦走する。 登山道は送電線の巡視路を整備したような感じだったが、谷川連峰の主脈と同様に終始展望に恵まれ、周辺の平標、仙ノ倉、苗場、そして白砂山などが良く見えた。 縦走路には僅かに残雪が見られたが、アイゼンの出番はなかった。 急傾斜の小さなアップダウンを繰り返しながらの稜線漫歩だが、そこら中に張り巡らされた送電線が興ざめだ。 天気はそれほど良くなく日照も少なかったが、標高が低いのでかえってちょうど良かった。 石楠花がちょうど見頃で、いたるところで花を咲かせていた。 周回コースから少し外れた小稲包山の山頂を踏んでから稲包山の山頂に9時半過ぎに到着。 ちょうど反対側からも登山者が登ってきた。 地味な山頂だが360度の展望があり、谷川連峰の山々や至仏、奥白根、皇海、赤城、榛名、浅間などの山が一望出来た。 赤沢峠方面に尾根を緩やかに下っていくと、予想どおり四万温泉や法師温泉から登ってくる何組もの登山者とすれ違う。 来週末には山開きがあるようだ。 山頂から1時間ほど下った赤沢峠で四万温泉への道を分け、法師温泉へのハイキングコースを下る。 ガイドブックにも記されていたとおり、新緑がとても素晴らしかった。 コシアブラやタラの芽を少しばかり頂戴する。 法師温泉(長寿館)は秘湯のイメージが強かったが、日帰り入浴も出来るとのことで、それなりの人で賑わっていた。 宿の脇に引かれた清水で英気を養い、三国トンネル手前の上越橋まで1時間ほど登り返す。 ここも新緑と山ツツジとがとても綺麗で癒された。 まだ陽の高い2時半過ぎに上越橋の駐車場に戻った。