2 0 1 0 年  3 月  

《 22日 》    女峰山

二荒山神社 〜 女峰山  (往復)

    前日の破天荒と冬型の気圧配置の天気予報にスキーは諦め、日光の女峰山に登ることになった。 2年前の同じ月に同じ理由で裏見滝からのルートで登ったが、途中から深雪のラッセルで時間切れとなり山頂直下の唐沢小屋までしか行けなかったので、今回は二荒山神社から登ることにした。 女峰山は自宅からのアプローチが近いこともあり、その頂に通じる4つの登山道の全てを辿ったことがある。 二荒山神社からのルートも今回で3回目であり、登頂回数の多い山の一つだ。 町外れの無料の駐車場に前泊し、翌朝5時にそこから10分ほど歩いた二荒山神社の西参道から山に入る。 標高はまだ600mほどで、2483mの山頂までの単純標高差は1900mほどある登り甲斐のあるルートだ。 神社の境内を過ぎると周囲が明るくなり、間もなく前方で休憩していた単独の方と会った。 その方は終始私達よりも先を歩かれ、山頂直下の唐沢小屋で再会することになった。 1000mを過ぎた辺りから登山道に雪が見られるようになったが、一昨日登った人のトレースがはっきり残っていた。 このルートは全般的に傾斜の緩い真直ぐな登山道が延々と続き、笹原や白樺などの疎林が多いので明るく開放感があるのが魅力だ。 天気は予報以上に良くなり、隣の男体山はもちろんのこと遠く富士山までも望まれた。 一昨日登った人と先行者のトレースのお陰でスノーシューは最後まで出番がなかった。 途中の黒岩(1913m)付近からは女峰山の頂稜部の眺めが良かった。 ここからは傾斜がきつくなったのでアイゼンを着けて登る。 途中の竜巻山は展望はないが、その先の樹間からは大真名子山、小真名子山、白根山、皇海山などが良く見えた。 山頂直下の唐沢小屋で終始先行していた単独の方に追いつき、一服してから山頂を目指すことにした。 唐沢小屋で裏見滝からのルートを合わせるが、前回と同様に裏見滝からのルートにはトレースがなかった。 山頂直下は急斜面となり、一部でピッケルを使って登った。 正午前に山頂に到着。 山頂は風もなく穏やかで、遠く浅間山や燧ケ岳も良く見えた。 山頂で先行者と雑談を交わすと、宇都宮にお住まいで学生時代から数えて50回以上も女峰山を登られているとのことだった。 また日光方面の山では今年は例年よりも雪が少ないとのことだった。 結局この日は私達とその方だけの静かな頂となった。 往路を戻り、夕方の5時に車に戻った。


二荒山神社からのルートは全般的に傾斜が緩い


1000mを過ぎた辺りから登山道に雪が見られるようになった


明るく開放感がある笹原の尾根


トレースのお陰でスノーシューは最後まで出番がなかった


天気は予報以上に良くなり、隣の男体山も良く望まれた


黒岩付近から見た女峰山(左奥)と前女峰(右)


竜巻山付近から見た男体山(左)と大真名子山(右)


唐沢小屋手前付近から見た女峰山


以前と変わらない唐沢小屋


女峰山の山頂


女峰山の山頂から見た白根山


女峰山の山頂から見た燧ケ岳


女峰山の山頂から見た一里ケ曽根方面


二荒山神社からの長大な尾根


明るい笹原の尾根を下る


2 0 1 0 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P