2 0 1 0 年  3 月  

《 20日 》    平標山 <スキー>

元橋 〜 平標山 〜 ユウガイヒト沢 〜 二居  (縦走)

    3連休の中日が破天荒という予報だったので遠出を止めて平標山にスキーに行った。 妻がスキーとビンディングを新調したので足慣らしに相応しいヤカイ沢を滑ることにした。 先週の富士山では雪が多かったが、果たして積雪量のバロメーターとなる谷川周辺はどうなのだろうか。 関越道の『赤城高原SA』に前泊し、翌朝三国峠経由で元橋の平標登山口の駐車場に着くと、駐車している車は意外と少なかった。 登山口の別荘地の道路の終点で出会った3人組のパーティーと今日の行き先について話を交わすと、そのパーティーは平標山からユウガイヒト沢という沢を滑って二居に下り、二居からバスで登山口の駐車場に戻るとのことだった。 面白そうなルートだったので、時間が合えばご一緒させてもらおうと思った。 そのパーティーより一足早く7時半前に登山口を出発して林道を進む。 過去3回仙ノ倉山のシッケイ沢などを滑りに3月にここを登った時の中で雪の量は一番多い。 スキーのトレースは皆ヤカイ沢に向かって行ったが、前回も概ね登山道に沿って登ったので、今回も道迷いの心配の要らない登山道を登ることにした。 春の陽気で陽射しが暑い。 皆ヤカイ沢を登っているようで、逆に登山道は静かだった。 天気はまずまずの好天で、次第に傾斜がきつくなる尾根を何とか稜線までシールで登った。 稜線から見た仙ノ倉山も過去の同じ時期に比べて雪の量が多い感じがする。 稜線を30分ほど辿って11時に山頂に着くと、登山口で出会った3人組のパーティーがこれから滑り出すところだった。 彼らは私達の後から出発したにも係わらず先に山頂に到着していたので、ヤカイ沢を登った方が平標山に登るには早いことが今更分かった。 春霞だがヤカイ沢を滑るにはもったいないほどの天気だったので、彼らのトレースを追ってユウガイヒト沢を滑ってみることにした。 松手山方面に稜線を少し滑り、稜線の右から西ゼン、そして平標沢の源頭をトラバースしながら延々と回りこみ、日白山に通じる顕著な尾根に乗る。 ここから90度北に折れて幅の広い緩やかな尾根を日白山を正面に滑る。 以前日白山から二居に滑り下りたことがあるので、ここから先のルートのイメージが掴めた。 胸のすくような滑りはないが、谷川の山並みがいつもと違った角度で眺められ、ツアー的には面白かった。 トレースに従って稜線を左に外れ、木々の間を縫ってユウガイヒト沢に入る。 傾斜は少しきついが雪質は春の重いザラメで滑落の心配はない。 滑るというよりは遊ぶという感じだ。 この沢には谷川の谷をイメージするようなオープンバーンはなく、疎林のツリーランに終始するマニアックなルートだった。 途中で先行していた3人組のパーティーに追いつき、トレースの御礼をいう。 間もなく松手尾根の登山口の看板に合流し、雪積の多い林道を流して二居のバス停へ向かう。 1時半過ぎにバス停に着いたが、下界はもうGWのような陽気だ。 近くに苗場のスキー場があるのでバスは1時間に1本あり、30分ほど待って乗ることが出来た。 車中で3人組のパーティーのリーダーの方と雑談を交わすと、山スキーの記録が多い「銀座山の会」の方々だった。


登山口付近の積雪は多い


登山道に沿って尾根を登る


登山道を外れ稜線手前を登る(背景は苗場山)


稜線から見た仙ノ倉山


稜線を平標山へ登る


平標山の山頂


平標山の山頂から見た仙ノ倉山


平標山の山頂から見た巻機山方面


西ゼンの源頭をトラバースするように平標新道に向かって滑る


平標新道から見た仙ノ倉山


平標新道から見た平標山


日白山(右)に通じる幅の広い緩やかな尾根


ユウガイヒト沢の上部


ユウガイヒト沢の中間部


ユウガイヒト沢の中間部から下部方面


松手尾根の登山口の看板


雪積の多い二居への林道


2 0 1 0 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P