《 20日 》 日留賀岳
白戸(小山宅) 〜 日留賀岳 (往復)
日曜日に仕事があったので、比較的アプローチが近く手軽な塩原の日留賀岳を土曜日に登った。 塩原温泉街の広い無料駐車場に前泊し、翌朝そこから数キロ先の日留賀岳の麓の山林の所有者で自宅の脇に登山者用の駐車場を提供している小山さん宅に車を停めさせてもらい6時半に出発する。 ちょうど小山さんも天気が良いのでお孫さんと近くのスキー場に出掛けられるところだった。 手短に山の状況を伺うと、2月に入ってからまだ入山者はいないとのことだった。 また、雪は多いが低温が続いているので硬く締り、上部の尾根の雪庇も歩き易いのではないかとのことだった。 小山宅前の積雪は数センチほどであったが、裏山をひと登りした所で合流する林道の終点から山に取り付くと、急に雪が深くなり状況は一変した。 取り付きからはすぐに膝下のラッセルとなったのでスノーシュー(妻はワカン)を履くが、冬場に登る人は稀なのか取り付き付近の樹林帯には標識や赤テープはなく、また道形もはっきりしなかったので1時間近く正しいルートを見つけるのに周囲を徘徊してしまった。 日留賀岳は10年ほど前の無雪期に一度登ったことがあるが、取り付き付近の記憶は全くなかった。 さらにその先で一旦下ってから登り返すが、多くの木々に印された意味不明の赤ペンキに惑わされ、またかなりの時間をロスしてしまう。 登山道に沿って登ることを諦め、山の方向を見定めて木々の間を縫って登ると、ようやくまともな赤布を発見して尾根に乗り、その後は道に迷うことはなかった。 雪の状態は良く、スノーシューを履いていてもコースタイムどおりに歩ける。 途中の1514mの無名峰を過ぎてから一旦下って顕著な尾根を登り返す。 まだ冬型の気圧配置が緩んでないので風が強い。 登山道は登らずに尾根の右に張り出した雪庇の基部を登る。 風で飛ばされた雪がみるみるトレースをかき消して行く。 積雪量の多い尾根は明るく開放感がある。 12時半に日留賀岳の山頂に到着。 私達だけの静かな頂だ。 曇天であったが南には鶏頂山と高原山、北には尾根通しの鹿又山と男鹿山塊の山々が望まれた。 今日一日山は貸切りかと思ったが、往路を戻ると1514mの無名峰の下で明日山頂に登るという3名のパーティーとすれ違った。 夕方の4時に下山し、小山さんに山の状況を報告して御礼を言う。