2 0 1 0 年  2 月  

《 7日 》    川上牧丘林道

柳平の林道ゲート 〜 川上牧丘林道 〜 大弛峠手前  (往復)

    前日にまとまった降雪があったので、アプローチを含めて登る山とルートの決定に苦労したが、塩山方面から奥秩父の主脈の大弛峠(2365m)に通じる川上牧丘林道を辿って国師ヶ岳を登ることにした。 川上牧丘林道の山梨県側は全面舗装されているので、バイクや自転車はともかく歩く人は稀だろう。 またこの時期は金峰山〜甲武信岳の縦走路を歩く人も稀だろうから静かな山歩きが出来ると思った。 麓の道の駅『花かげの郷まきおか』に前泊し、乙女湖の先の柳平の林道ゲート(1500m)をまだ暗い6時に出発。 気温はマイナス8度と寒かった。 ゲートの前までは除雪されていたが、ゲートの先の積雪は20センチほどあった。 ゲートの傍らに『大弛峠まで14キロ』の新しい標識があり、以後1キロ毎に同じ規格の標識があって良い目標になった。 ゲートから2キロほど先の六本楢峠付近までは巡視車両等の轍があったが、そこから先はトレースは一切なくなり、予想どおりここしばらくは誰もこの林道を通っていないことが分かった。 林道だから歩き易いだろうと思ったのは大誤算で、道に迷うことはないものの樹林が切れた所では風当りが強く、所々に雪の吹き溜まりが出来ていて歩きにくい。 また林道の中間地点までは緩やかな登り下りの連続で標高は全く稼げない。 南アルプスの山々は良く見えたが、金峰山など奥秩父の山々には雲が取り付いていた。 天気は次第に良くなったが、『大弛峠まで6キロ』の標識を過ぎると雪は急に深まり、膝上のラッセルとなったのでスノーシューを履くが、それでも膝くらいまで潜りスピードが極端に落ちた。 国師ヶ岳は諦め何とか大弛峠まで行こうと玉の汗をかきながら必死に頑張ったが、1時間に1キロを進むことが出来なくなり、『大弛峠まで3キロ』の標識を過ぎてしばらく進んだ先でギブアップして1時半過ぎに引き返した。 側溝のような立派なトレースも風が運ぶ雪であっという間に埋まり、下りも部分的に時間が掛かったので、柳平の林道ゲートへの帰着は日没寸前の5時過ぎになった。


ゲートから2キロほど先の六本楢峠付近までは巡視車両等の轍があった


六本楢峠付近からはトレースはなくなり、膝下のラッセルとなる


南アルプスの山々


『大弛峠まで6キロ』の標識を過ぎると雪は急に深まった


林道ゲートから1キロ毎に同じ規格の標識があり、良い目標になった


最終到達地点


金峰山


2 0 1 0 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P