2 0 0 9 年 1 2 月  

《 20日 》    七ツ石山 ・ 雲取山 ・ 飛龍山

鴨沢 〜 七ツ石山 〜 雲取山 〜 飛龍山 〜 サオラ峠 〜 丹波  (周回)

    来月に予定している海外の山の訓練と装備のチェックのため富士山に行く予定でいたが、直前に同じルートで遭難があり、捜索活動が続けられていたため、場所を変更して奥多摩の山に行くことにした。 ルートは昨年末にも同じような訓練のために行った時と同じで、鴨沢から七ツ石山に上がり、雲取山を経て飛龍山に縦走して鴨沢に下る周回ルートである。 累積標高差は2000mを超えるため、気休め?程度ではあるが弱い足腰の鍛錬には効果があると思う。 登山口となる鴨沢バス停前の駐車場に前泊し、2時半に出発。 予報に反して暖かくマイナス3度もある。 いつもなら嬉しいが今日はもう少し寒くないと意味が無い。 アタック当日と全く同じスタイルで、ハーネスを着けヘルメットを被って登る。 週末なのでこの辺りの山は大勢の登山者で賑わうだろうが、この時間帯であれば石尾根の縦走路まで誰とも出会うことはないだろう。 昨年は新品の二重靴で登ったが、今日はシングルブーツなのでコースタイムどおりに登れる。 6時に七ツ石山の山頂に着く。 意外にも東京の都心方面の空が朝焼けで綺麗だ。 間もなく周囲が明るくなり、登山予定だった富士山が朝陽に染まり始めた。 片山さんのパーティーも海外の山のトレーニング中ということで、同好の士の不慮の事故に心が痛むと同時に、いつかは自分も同じ目に遭うのではないかという切実な気持ちにさせられる。 奥多摩小屋を過ぎると、雲取山でご来光を拝んだ登山者が次々と下山してきた。 8時前に喧騒の雲取山に着く。 図らずも風はなく、マイナス9度の気温でも暖かい。 飛龍山への縦走路の積雪は10センチほどしかなくアイゼンなしでも大丈夫だが、訓練のためここからアイゼンを着けて歩く。 再び山は静かになったが、気温の上昇と陽射しの強さに負けてハーネスとヘルメットを脱ぐ。 縦走路中で唯一展望の良いハゲ岩に立ち寄ってから正午過ぎに展望に恵まれない地味な飛龍山の頂に着いたが、下りの藪で帽子に掛けていたサングラスを取られ、それを探すために引き返したことなどで鴨沢に下る天平尾根を日没前に下ることが難しくなり、予定を変更してサオラ峠から丹波の集落に下る。 夕方の4時に丹波に着き、30分後に発車するバスのダイアに合わせて国道を鴨沢方面に歩き、途中のバス停からバスに乗って登山口の鴨沢に戻った。


七ツ石山の山頂


東京の都心方面の空の朝焼け


朝陽に染まり始めた富士山


雲取山の山頂手前から見た飛龍山


雲取山の山頂方面


大勢の登山者で賑わう雲取山の山頂


飛龍山への縦走路を訓練のためアイゼンを着けて歩く


飛龍山への縦走路から見た雲取山


飛龍山直下のハゲ岩から見た奥秩父の山並み


展望に恵まれない地味な飛龍山の頂


雪の無くなったミサカ尾根をサオラ峠に下る


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P