2 0 0 9 年 1 1 月  

《 21日 》    大ナゲシ ・ 宗四郎山 ・ 大山

赤岩橋 〜 赤岩峠 〜 大ナゲシ 〜 宗四郎山 〜 大山 〜 天丸橋  (縦走)

    今年最後の三連休はゆきさんと飯豊を始め色々な山行の可能性を模索していたが、天気予報は全般的に悪く、計画の縮小を余儀なくされた。 直前に変わった天気予報に従って連休の初日は西上州の寂峰である大ナゲシ・宗四郎山・大山の縦走をすることにした。 この縦走路は以前から西上州の山の愛好家によって歩かれてはいるものの登山道が地図に記されていなかったが、廃道が増えている昨今の西上州の山で昭文社の最新の山の地図では破線ながらもコースタイムが載るようになり驚いた。 道の駅『万葉の里』に前泊し、翌朝5時半にゆきさんと合流する。 野栗沢の集落を経て下山口とした天丸橋に車を1台置いて登山口の赤岩橋へ向かう。 周囲が明るくなった6時半過ぎに登山口を出発。 予想どおり三連休にこのマイナーなルートを辿る登山者の影はない。 縦走路の起点となる赤岩峠までは赤岩沢に沿って陽の当たらない鬱蒼とした峠道を辿る。 赤岩峠に近づくと、峠を挟んで対峙する赤岩岳と大ナゲシの岩峰が樹間から仰ぎ見られた。 赤岩峠に8時半過ぎに到着。 ここは風の通り道で今日も冷たい北風が吹いていたが、その後は風を意識することはあまりなかった。 峠から少し登った先で縦走路を外れ、最初のピークとなる大ナゲシに登る。 高度感のある山頂からは赤岩尾根の岩峰群とこれから辿る県境尾根の縦走路の山々が一望されたが、冬型の気圧配置で八ヶ岳方面には雲が湧いている。 再び縦走路に戻り、次のピークとなる宗四郎山に向かう。 以前は地図上に宗四郎山という山名の標記はなかったが、その先の山吹峠の下にトンネルが開通したことで車道からダイレクトに登れるようになり、深山の趣のあったこの山の良さが損なわれたような気がする。 予定どおり正午に宗四郎山に到着。 山頂には依然として標識は設置されておらず、今日も私達だけの静かな頂だった。 午前中は雲に覆われていた八ヶ岳方面もすっきりと望まれるようになり、明日の悪天を告げる天気予報を疑った。 宗四郎山から急斜面を200m近く下った山吹峠から焼山というやはり標識のない山に登り返し、その先で帳付山へ至る縦走路から外れて最後のピークとなる大山に登る。 大山から下山してきた単独行の方と今日始めてすれ違う。 好展望である大山の頂からは眼前の帳付山や天丸山はもちろん、両神山の八丁尾根と赤岩尾根、そして今日辿った縦走路が一望され、目論見どおり変化のある静かな山行が楽しめた。 踏み跡の薄い北尾根は下らず、縦走路の方に少し戻ってから谷筋に沿って下り、下山口の天丸橋へ向かう。 4時前に車を置いた天丸橋に下山し、登山口の赤岩橋に置いた車を回収してから野栗沢温泉で汗を流した。


縦走路の起点となる赤岩峠までは赤岩沢に沿って陽の当たらない鬱蒼とした峠道を辿る


赤岩峠付近から見た赤岩岳


大ナゲシの岩場を登る


大ナゲシの山頂


大ナゲシの山頂から見た県境尾根の縦走路と宗四郎山(中央手前の黒い三角錐)


大ナゲシの山頂から見た大山(中)と天丸山(左)


宗四郎山の山頂手前から見た大ナゲシ(左)と赤岩岳(右)


立木に山名が記された宗四郎山の山頂


宗四郎山から見た焼山


山吹峠付近では踏み跡が明瞭になる


焼山への登りから見た宗四郎山


大山の岩場を登る


大山の山頂手前から見た両神山(中央奥)と赤岩尾根(左手前)


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P


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