2 0 0 9 年 1 1 月  

《 15日 》    熊倉山 ・ 酉谷山

城山登山口 〜 熊倉山 〜 酉谷山 〜 熊倉山 〜 城山登山口  (往復)

    以前、奥多摩の酉谷山にタワ尾根のウトウの頭を経由して登った時に、山頂で出会った方から「熊倉山経由で登ってきたが、結構大変だった」という話しを聞き、ただでさえマイナーな酉谷山に秩父方面からの登山道があることを知り、いつかそこを辿ってみようと思った。 登山口近くの道の駅『あらかわ』で前泊し、6時に熊倉山の城山コースの登山口を出発。 昨日が雨だったこともあり、秩父の町は雲海の下だった。 奥多摩の山を目指して登っているが、樹間から見える山は武甲山と両神山であることが面白い。 急勾配の尾根道をコースタイムどおり2時間かけて登った熊倉山は濃い樹林に覆われた展望のない地味な頂で、この山だけを登るのは精神的に苦痛だ。 登山道は山頂からさらに奥へと続いていたが、酉谷山方面への標識はなく、逆に登山口へ下山することを示唆するような注意書きがあった。 熊倉山から酉谷山の間はアップダウンの連続で、顕著な無名のピークが三つあったが、一つ目の岩のピークでは唯一展望があり、両神山や長沢背稜の山並みが一望された。 尾根道には最初のうち岩や木に印された古いペンキマークがあったが、次第にそれはなくなり、愛好家が付けたテープ類に変わった。 落葉の絨毯が敷かれた明るく平坦な樹林帯もあれば、背丈ほどのスズタケの間を縫ったりすることもあったが、酉谷山の山頂の近くが一番不明瞭だった。 進行方向が明るく開けてくるとそこが酉谷山の山頂で、熊倉山から3時間弱の道程だった。 前回の記憶どおり、山頂には熊倉山方面への標識はなかった。 誰もいない静かな頂で富士山を眺めながら寛いでいると、不意に単独の方が現れた。 その方も秩父側の大血川渓谷から登ってこられたそうで、酉谷山の山頂で人に出会ったのは初めてということでお互いに苦笑し合った。 11時過ぎに下山して往路を戻る。 熊倉山へはアップダウンが多いので意外と時間が掛かる。 予想どおり往路共々誰にも出会わず熊倉山に戻ると、山頂は10名ほどの団体やその他の登山者で賑わっていた。 3時半前に城山コースの登山口に下山した。


熊倉山の城山コースから見た両神山


濃い樹林に覆われ展望のない熊倉山の頂


熊倉山〜酉谷山間の無名のピークから見た雲取山(中)


静かな熊倉山〜酉谷山間の尾根道


樹間から見た武甲山(中)


背丈ほどのスズタケの間を縫う


酉谷山の山頂


酉谷山の山頂から見た富士山


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P