2 0 0 9 年 1 1 月  

《 7日 》    熊伏山

青崩峠 〜 熊伏山  (往復)

    南アルプス深南部の山は関東から遠く、なかなか登る機会に恵まれない。 池口岳もそのうちの一峰であり、以前から光岳からの縦走や隣の鶏冠山と合わせた周回ルートなどを模索していたが、理想が高いと余計に山が遠のいてしまうので、今回は最も一般的な遠山林道からの往復ルートを日帰りで登ることにした。 池口岳を日曜日の日帰りとしたことで、前日の土曜日は近隣の熊伏山に登ることにした。 中央道の『駒ケ岳S.A』で前泊し、飯田I.Cから三遠南信道経由で遠山郷方面に車を走らせ、遠山林道の入口から距離約5キロ・標高差で500mほど辿った池口岳の登山口(避難小屋あり)を確認してから熊伏山の登山口となる青崩峠へ向かう。 信州(秋葉)街道が通る青崩峠は長野と静岡の県境にあり、古くから人々の往来が盛んだったらしいが、付近の地盤が悪いためトンネルも開通出来ず、今でも国道(152号)が断線している稀有な峠だ。 熊伏山は『日本3百名山(最近ではさらに信州100名山)』に選ばれた山であるが、ガイドブックやネットの記録を見る限りあまり印象的な山には思えなかった。 しかし、山は天気や季節によってもその印象がまるで違う場合もあるので、今回実際に登って自分の目で確めようと思った。 青崩峠手前の登山口を10時半に出発し、20分ほど紅葉が盛りの遊歩道を登った青崩峠から急な痩せ尾根を登る。 樹間から見える一番大きな山は聖岳だ。 1653mの山頂まで700mほどの標高差を2時間足らずで登れてしまい、紅葉の片鱗はあったものの結果的にはやはり印象の薄い山だった。 唯一、明日登る予定の池口岳や鶏冠山、そして昨年辿った不動岳から黒法師岳までの深南部の山並みが山頂から一望されたことが嬉しかった。 下山後は施設の充実した遠山温泉『かぐらの湯』でゆっくり過ごし、再び遠山林道を辿って池口岳の登山口で泊る。


青崩峠の手前から見た熊伏山


青崩峠付近の紅葉


熊伏山山頂


熊伏山山頂から見た深南部の山(左から不動岳 ・ 鎌崩ノ頭 ・ 丸盆岳 ・ 黒法師岳)


登山道で見かけたほおずき


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P