2 0 0 9 年 1 0 月  

《 18日 》    将棊頭山 ・ 木曽駒ケ岳 ・ 茶臼山

桂小場 〜 将棊頭山 〜 木曽駒ケ岳 〜 西駒山荘 〜 茶臼山 〜 桂小場  (往復)

    今週末も東北や北陸の天気予報が悪く、先週に続き紅葉狩りはお預けとなった。 昨年の4月に行った桂小場から木曽駒へのルートが好印象だったので、無雪期に再訪してみることにした。 登山口の桂小場に前泊して5時に出発。 桂小場から2時間ほどの大樽避難小屋までは気持ちの良いカラ松の絨毯の上を歩く。 運動靴でも充分歩ける癒し系の登山道だ。 大樽避難小屋から森林限界となる胸突の頭までは全般的に急登であるが、ここも非常に登り易い。 前回はこの辺りは軽いラッセルだったのでなおさらそう感じた。 胸突の頭に近づくと樹林も疎らになり、頭上に将棊頭山や西駒山荘が見えてくる。 胸突の頭を過ぎて稜線に出ると一気に視界が広がり、うっすらと雪化粧した木曽駒と伊那前岳が並んで見えた。 前回もそうであったが、ここは地形的に風の通り道となっているようで今日も強い風が吹いていた。 風がとても冷たかったので、雨具の上下を着込む。 将棊頭山の基部には西駒山荘に行く夏道と、そのまま将棊頭山に直登する冬道の分岐と標識があった。 西駒山荘へは帰りに行くことにして前回同様将棊頭山に直登する。 這い松の間を縫って登るため、積雪期とはだいぶ印象が違った。 将棊頭山を過ぎると風は弱まって安堵したが、時々飛ばされそうなほどの突風が吹く。 稜線には昨日の新雪が見られるようになり、無雪期の山の風景ではなくなったが、這い松などは完全に露出していたので、基本的に登山道どおりに登った。 8合目付近で木曽駒から下ってきた2人組みのパーティーとすれ違う。 昨夜は西駒山荘に泊まられたとのことであり、今日このルートで出会った唯一のパーティーだった。 11時に木曽駒の山頂に到着。 山頂はそれまでの静けさが嘘のように千畳敷からの多くの登山者で賑わっていた。 運悪く急速に発達した大きな雲が山頂を覆ってしまったが、晴れることを祈りながら30分以上粘っていると、再び待望の青空が戻ってきた。 正午前に山頂を発ち往路を戻る。 将棊頭山には登り返さず、前回は雪に埋れていた西駒山荘に立ち寄る。 先週末で小屋仕舞いしたため一部のみ冬期小屋として開放されていたが、いつか泊まってみたい味わいのある山小屋だった。 将棊頭山の基部をトラバースし、胸突の頭の手前から前回登らなかった茶臼山を往復する。 茶臼山(2652m)は登山道がある中央アルプス最北端の山である。 途中にある行者岩は、金峰山の五丈岩や地蔵岳のオベリスクほどのスケールではないが、巨岩が積み重なったユニークな展望のピークだった。 あいにく木曽駒の頂は雲に覆われてしまったが、意外にも茶臼山の山頂も好展望で、木曽駒高原への登山道も確認出来た。 胸突の頭に戻り、まだ明るさの残る夕方の5時過ぎに登山口の桂小場に着いた。


大樽避難小屋の手前から見た経ケ岳


胸突の頭から見た将棊頭山


胸突の頭を過ぎた稜線から見た行者岩


胸突の頭を過ぎた稜線から見た木曽駒ケ岳(右)と伊那前岳(左)


将棊頭山山頂


将棊頭山山頂から見た木曽駒ケ岳


将棊頭山山頂から見た南アルプスの山々(手前は西駒山荘)


将棊頭山を過ぎると昨日の新雪が見られた


木曽駒ケ岳8合目付近から振り返り見た将棊頭山


気持ちの良い新雪の登山道を登る


馬ノ背から見た木曽駒ケ岳の山頂


木曽駒ケ岳の山頂直下から見た宝剣岳(左)と中岳(右)


青空の戻った木曽駒ケ岳の山頂


山頂から見た三ノ沢岳


山頂から見た宝剣岳


山頂から見た伊那前岳


往路を戻る


木曽駒ケ岳8合目付近から見た伊那前岳


西駒山荘


西駒山荘付近から見た行者岩(左)と茶臼山(右)


行者岩直下の露岩から見た将棊頭山


巨岩が積み重なった行者岩


行者岩付近から見た茶臼山



茶臼山山頂


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P