2 0 0 9 年  6 月  

《 20日 》    甲斐駒ケ岳

竹宇駒ケ岳神社 〜(黒戸尾根)〜 甲斐駒ケ岳  (往復)

    梅雨入りしたので今週末も天気予報に合わせて登る山を決めることになった。 偶然同じような状況にあった山仲間のハイジさんと急遽日帰りの山をご一緒することになり、自宅で合流してから車を川越 I C に走らせる。 車中で近況報告をしながら登る山を模索したところ、黒戸尾根から甲斐駒へ登ることで意気投合した。 黒戸尾根は2週間前に登ったばかりであるが、土曜日の日帰り登山でも登山口までのアプローチが良いため早立ちが出来るのが魅力だ。 登山口の竹宇駒ケ岳神社(尾白川渓谷駐車場)に前泊し、4時半前に出発。 駐車場にはタクシーが相次いで到着し、大きな荷物の団体客を降ろしていく。 一気に夏山シーズンが到来したかのようで、2週間前とはまるで雰囲気が違う。 前回と比べて気温や湿度が高く、ハイジさんは長丁場の黒戸尾根を登るのは初めてということもあり、ペースを抑え気味にして登る。 横手との分岐までの単調な樹林帯の登りも、途切れのないおしゃべりで退屈することはなかった。 横手との分岐を過ぎると前回にも増して新緑は色濃くなり、季節が確実に進んでいることを実感する。 天気は良いが蒸し暑さは少し和らぎ、この時期にしては絶好の登山日和となる。 『刃渡り』という花崗岩の露出した痩せ尾根付近に咲いていたヤシオツツジはすでに花が落ち、代わってイワカガミが満開となっていた。 黒戸山から100mほど下った5合目小屋跡を8時45分に通過し、急峻な尾根に取り付けられた梯子を何段も登って9時半に七丈小屋に着いた。 前回七丈小屋から先に見られた残雪は予想どおり痩せ細り、森林限界を越えた8合目の手前付近からは殆ど登山道には雪がなくなった。 8合目からは前回霧で見えなかった南アルプスの山々もすっきりと望まれ、疲れも一気に吹っ飛ぶ。 9合目を過ぎると涼しい風のお陰で快適な登高となり、11時半過ぎに甲斐駒の山頂に着いた。 北沢峠までバスも上がるようになったため、山頂には峠からの登山者も多く賑わっていた。 天気は予想以上に良く、眼前の仙丈ガ岳や鋸岳、アサヨ峰、栗沢山、鳳凰三山は言うに及ばず、富士山、北岳、間ノ岳、塩見岳、荒川岳、そして中央アルプスや槍・穂高も遠望された。 山頂で30分以上のんびりと寛ぎ、帰路もペースを抑え気味にして下る。 懸念していた午後の暑さに苛まれることなく快適に下り、夕方5時半過ぎに登山口に着いた。 すぐ近くにある『尾白の森名水公園』の温泉施設に入浴してから帰途につく。 高速道路の渋滞は全くなかったが、帰宅後の打ち上げが深夜まで延々と続き、長い一日となってしまった。


横手との分岐を過ぎると前回にも増して新緑は色濃くなった


『刃渡り』という花崗岩の露出した痩せ尾根


5合目小屋跡からは急峻な尾根に取り付けられた梯子を何段も登る


雲海に浮かぶ黒戸山


8合目付近から見た地蔵岳


9合目直下の岩稜


山頂付近から見た鋸岳


甲斐駒の山頂


甲斐駒の山頂から見た南アルプスの山々(手前はアサヨ峰と栗沢山)


甲斐駒の山頂から見た仙丈ガ岳


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P