2 0 0 9 年  3 月  

《 2日 》    笠取山 ・ 唐松尾山

中島川橋 〜 笠取山 〜 唐松尾山 〜 牛王院平 〜 三ノ瀬 〜 中島川橋  (周回)

    先日までの春の陽気は一変し、西高東低の冬型の気圧配置となったので、展望は期待せず日帰りで登れる東京近郊の山として奥秩父の寂峰に行くことにした。 今後の春先の山行に向けて、先週の雪がどの程度山(奥秩父)に積ったかを見るのも楽しみだ。 日曜出勤となった代休の月曜日の早朝に自宅を出発し、登山口周辺の一ノ瀬の集落に車で向かう。 青梅街道を走る車から見上げた奥多摩の山々は予想以上に雪化粧していた。 一ノ瀬付近は車道も雪で覆われ、笠取山の登山口となる中島川橋での積雪も20センチほどであった。 山梨県の天気予報は快晴で降水確率も0%であったが、上空の寒気の勢力が強いのか、太陽は出ているのに雪が舞っていた。 予報を信じて8時に出発。 笠取山から唐松尾山を経て牛王院平までの奥秩父の主脈の縦走路は、無雪期に同じルートを笠取小屋を経由して辿ったことがあるが、今日は雪によるペースダウンを考慮して、最短の周回ルートで行くことにした。 間もなく雪は止み、上空には待望の青空が広がった。 幅の広い明瞭な登山道には昨日のものと思われる新しいトレースがあったが、トレースの主は途中の分岐で引き返したようで、そこから先は予定どおり膝下(脛下と言うべきか)の軽いラッセルとなった。 週末でさえ人気のない山域なので、平日の今日は誰とも出会うことはないだろう。 樹間からは端正な容姿の大菩薩嶺と富士山が時々垣間見られるだけで展望には恵まれないが、昨日と今朝の雪で霧氷ならぬ“雪の花”が辺り一面に咲き誇り、予想もしていなかったお花見登山となった。 登山口から3時間ほどで笠取山の山頂に着く。 予想どおりコースタイムの3割増くらいの時間が掛かった。 山頂は明るいが南面以外は樹林が濃く、展望は今一つである。 眼前の倉掛山も雪化粧し、見渡す限り冬景色となっていた。 山頂でしばらく休憩した後、アイゼンを着けて奥秩父の主脈の縦走路に足を踏み入れる。 以前ここを歩いた時は全く気が付かなかったが、次のピークである黒槐(くろえんじゅ)山へは登山道が明瞭なためか、赤布やテープ類が全くなかった。 積雪期にこの山域を訪れる人も稀なのであろう。 登山道は尾根を巻くようにつけられているため、これが災いして時々道を見失い右往左往する。 結局、地味な黒槐山の山頂は分からずに通過してしまった。 この辺りから積雪量は増え、時々膝まで埋まることもあり、縦走出来るかどうか微妙になってきた。 とりあえず2時までに唐松尾山に着かなければ、そこから引き返すことにして先に進む。 唐松尾山への登りでは雪を被ったシャクナゲが道を塞いで歩きにくかった。 午後に入っても寒気のせいで気温が低かったので、ラッセルに苦しめられることなく目標の2時前に今日の最高点である唐松尾山の山頂に着いた。 周囲を樹林に囲まれた山頂は奥秩父の山らしく地味であったが、少し離れた所にある露岩からの展望はとても良く、雪化粧した甲武信岳方面の山々や奥多摩の山々が良く見えた。 ここから牛王院平へは下り基調であるが、まだまだ安心は出来ない。 西御殿岩という展望の良い岩峰への分岐まで下ってくると、意外にも昨日ここを登った人の新しいトレースがあった。 分岐からはトレースの跡を追って労せずに牛王院平(ごおういんだいら)まで下り、縦走路を外れて下山口の三ノ瀬の集落へと幅の広い明瞭な登山道を下る。 三ノ瀬の集落から車を停めてある中島川橋まで所々に雪がある車道を20分ほど登り返し、夕方の5時に車に戻った。       


幅の広い黒槐尾根の登山道


大菩薩嶺(左)と富士山(右)


雪の花


お花見登山


雪の花が満開のシラベ尾根


笠取山の山頂


笠取山の山頂から見た倉掛山


雪化粧した黒槐山への縦走路


どこまでも続くお花見の縦走路


縦走路から見た唐松尾山


唐松尾山の山頂


唐松尾山の山頂付近の露岩から見た甲武信岳方面の山々


唐松尾山の山頂付近の露岩から見た奥多摩方面の山々


山ノ神土(和名倉山への分岐)


牛王院平


2 0 0 9 年    ・    山 行 の 報 告    ・    T O P