8月20日、エッツタールのセルデンから分岐する山岳道路(エッツタラー・グレッチャー通り)に入ると間もなく道路地図に記されていない有料道路の料金所があった。 電光掲示板に8:30から開通すると表示されていたので、その少し手前の路肩の空き地に車を停めて車道を歩く。 車道を30分ほど歩くとレストラン『RETTENBACHALM』が建つ登山口(2145m)に着いた。
登山口から急斜面の牧草地にジグザグにつけられた明瞭なハイキングトレイルを登り、1時間半ほどでロートコーゲルヨッホヒュッテ(2660m)の直下にある小さな氷河湖に着いた。
氷河湖からトレイルを一部ショートカットし、シュヴァルツゼーコーゲル(2931m)とロートコーゲル(2947m)の鞍部に向かって緩やかに登る。 鞍部の先のカールにはシュヴァルツゼーが青い水を湛え、指呼の間のシュヴァルツコーゲルを投影していた。
シュヴァルツゼーから山頂へのトレイルは登り易く、周囲の山々の展望も良くなったが、山頂直前で雲が湧いてしまったことが惜しまれた。 岩が積み重なった山頂には金属製の十字架が建ち、レジストリーBOXの中のノートには多くのコメントが記されていた。
周回するルートはないので往路を戻る。 登りでは通らなかったロートコーゲルヒュッテに立ち寄ると、リフトを利用して登ってきたハイカーやマウンテンバイクで専用のトレイルを下るライダー達で賑わっていた。