8月10日、車道の終点となる登山口のプラクスマール(1689m)には立派なホテルが数軒建ち、その奥に有料(5ユーロ)の広い駐車場があった。 マイナーな山のイメージだったが、登山口には周辺の詳細な地図と案内板があり、新しい道標も立っていた。
登山口から時計回りに牧草地から牛小屋を経由して前衛峰のオーバーストコーゲル(2767m)の左側を巻くように登る。 沢に沿ったトレイルはとても良く整備されていて登り易かった。
薄い踏み跡があるオーバーストコーゲルへは登らず、最短距離でツィシュゲレスの山頂に向かう。 山頂直下は岩場になっていたが、ペンキマークに導かれ大きな十字架が立つ山頂に着いた。
十字架には大きなエーデルワイスのプレートと昨日の山とは違う規格のレジストリーBOXが備え付けられていた。 高度感のある山頂からの展望は素晴らしかったが、周囲の山々が全く同定出来ないのが玉にキズだった。
下山は小さなネームレスレイクを眼下に望みながら荒々しい岩の尾根をしばらく辿り、羊が草を食むカールの底の牧草地へ下って周回した。