マリンチェ(4420m)

   3月5日、2時前からアレックスとミゲロが朝食を作ってくれ、予定どおり3時にロッジを出発する。 予想よりも暖かく、手袋をしなくて良いほどだ。 すぐに車止めのゲートがあり、その先にももう一つゲートがあった。 山の中に何か施設があるのか、舗装された立派な林道が続き、それをショートカットするような形で登山道があった。 ロッジの周囲にいた野良犬が前を歩いている。 登山道は緩やかな勾配で単調だが、順応登山にはちょうど良い。 2時間ほどで標高4000m付近の森林限界となり、夜が明けてきた。


朝食のフルーツ


ロッジから森林限界へ


ロッジから森林限界へ


ロッジから森林限界へ


ロッジから森林限界へ


森林限界


   森林限界から先も登山道は明瞭で日本の実線の山を登っているような感覚だ。 ご来光を終えると顕著な尾根に取付き、アレックスの指示でヘルメットを被る。 イスタとポポが並んで見えた。 岩混じりの尾根は凍っている所もあったが登り易かった。 風が強くなって寒かったが、陽射しの強さが優っていた。 山頂直下のニセピークを右から巻くと、指呼の間に岩の積み重なった山頂が見えた。

   ほぼ予定どおり6時間弱で山頂に着くと、途中で追い越していったメキシコ人のパーティーが寛いでいた。 気が付けば、ロッジから前後を歩きながらついてきた犬も山頂まで登ってきていた。 一昨日のトルーカとは趣を異にするが、眼下には深い火口壁が見られ、あらためてこの山が火山であることを実感した。 あいにくオリサバは高い雲海の上に頭だけを見せているだけだったが、イスタとポポは距離も近いせいかその各々の個性的な山容を披露していた。


森林限界からマリンチェへ


森林限界からマリンチェへ


ご来光


森林限界からマリンチェへ


森林限界からマリンチェへ


ポポカテペトル(左遠景)とイスタシワトル(右遠景)


森林限界からマリンチェへ


森林限界からマリンチェへ


森林限界とマリンチェの間から見たマリンチェ


森林限界からマリンチェへ


マリンチェの山頂


山頂から見た火口壁


山頂から見たピコ・デ・オリザバ(中央遠景)


山頂から見たポポカテペトル(左遠景)とイスタシワトル(右遠景)


山頂から見たトルーカ(中央遠景)


   山頂は穏やかで風も無かったが、正午の門限に向けて下山する。 下りは尾根の途中からショートカットするような形で火口壁の砂走りを下ったが、細かい砂が目に入ってしまい難儀した。 若いアレックスは英語がとても上手でフレンドリーだが、次のイスタやオリサバのガイドは今回は予定していないとのことで残念だった。 イスタには40回、オリサバには15回ほど登っているが難易度は同じで、イスタはメキシコの山の中で体力的には一番大変で、オリサバは高さと長い氷河歩きが特徴とのことだった。


マリンチェから森林限界へ


マリンチェから森林限界へ


マリンチェから森林限界へ


マリンチェから森林限界へ


森林限界から見たマリンチェ


森林限界からロッジへ


森林限界からロッジへ


森林限界からロッジへ


森林限界からロッジへ


ロッジ


   ロッジには正午を少し過ぎて着いたが特に問題はなく、着替えだけしてアレックスの車と2台でチョルーラのホテル『Hotel Villas Arqueologicas』に向かう。 ホテルは観光名所の『トラチウアルテペトル(遺跡)』の近くにある洒落た建物で静かで落ち着いていた。 夕食はホテルのレストランでステーキを食べた。


ロッジからチョルーラのホテルへ


ホテル『Hotel Villas Arqueologicas』


ホテルのフロント


ホテルの中庭


ホテルの部屋


ホテルのレストラン


夕食のステーキ


ホテルから見たライトアップされたレメディオス教会


山 日 記    ・    T O P