8月16日、トイレのある広いグロットー・キャニオン・トレイルの駐車場に車を停める。 駐車場から500mほど歩いた所にギャップ・ピークの取付きがあり、赤色でGPと記された小さな道標が置かれていた。 意外にも取付きからの踏み跡は明瞭で、森の中を少し歩くと荒れた急坂があったが、そこを過ぎると森林限界まで緩やかで快適な登りとなった。
森林限界からはザレた尾根をしばらく登り、突き当たった岩峰の基部を右から巻く。 ロッキーの山にしては珍しく岩に赤いペンキマークがあった。 岩峰の基部を通過すると短いが登りづらい急坂があり、その先で更に大きな岩峰に突き当たった。 ペンキマークに従ってオーバーハングした岩峰の基部を左から水平に長く巻いて通過すると、岩屑が堆積する広い沢状の斜面の登りとなった。
岩屑の沢状の斜面の中央には一筋の明瞭な踏み跡があったが、傾斜が急なため途中から登るのが困難となり、踏み跡の少し左脇の岩場を登る。 浮き石が多い岩場も決して楽ではなく、帰路もここを下ると思うと気が滅入る。 下から見えた小さな岩塔群まで登ると再び踏み跡が現れ、最後の大きな岩塔を右から巻くと、山頂に通じる顕著な尾根に乗った。
高度感のある長大な尾根は痩せているが踏み跡があり、予想以上に快適で気持ち良く歩けた。 部分的にナイフリッジとなっている所も足元の岩が硬く安定していたので危険は全く感じなかった。 山頂手前のニセピークを右から巻くと、見た目よりも短時間でギャップ・ピークの山頂に着いた。
山頂には大きなケルンが積まれ、その懐に見慣れたピンク色のレジストリーBOXが置かれていた。 箱の中には先人が足跡を記したメモ帳が入っていたので、登頂記念のコメントを記した。 雲一つ無い快晴の天気に恵まれたが、山火事の影響で空が霞んでしまい、展望が冴えなかったのが玉にキズだった。
核心と思えた帰路の岩場の下りは思ったよりも困難ではなく、意外と短時間で下れたので助かった。 予想どおり平日にこのマイナーな山を登る人はおらず、山は一日中貸し切りだった。
山域 カナナスキス・カントリー
THへの距離 90km THへの時間 1:00
THの標高 1300m 山頂の標高 2450m
単純標高差 1150m 累積標高差 1230m
歩行距離 8.6km 所要時間 8:00