7月30日、1号線沿いのワプタ・レイクの湖畔のトレイルヘッド(TH)から鹿除けの柵のゲートを開けてパジェット・ルックアウトへのハイキングトレイルに入る。 駐車場には車が1台停まっていただけで、日曜日だが結果的に先行者はいなかった。 シェアブルック・レイクへのトレイルを左に分けると勾配が増し、樹間から周囲の山々が見えるようになった。 登山道のようなトレイルは良く整備されていて歩き易い。 トレイルエンド(TE)のパジェット・ルックアウトの展望地には簡素な小屋が建っていた。 小屋は山火事防止のための見張り小屋として使われていたとのことだった。 展望地からはカセドラル・マウンテンやマウント・スティーブンなどレイク・オハラ周辺の山々が眼前に迫り、眼下にはワプタ・レイクが望まれた。
TEからの踏み跡は予想以上に明瞭で、すぐに森林限界となった。 眼前に見えるニセピークに向かって幅の広い岩場を登っていくが、スクランブル(手を使って登る)する所は皆無で、大小のケルンに導かれながら次第に薄くなる踏み跡を辿っていく。 本来のルート以外の所にもケルンが積まれていたので、一番良いルートを辿るためにはその選択に気を使う必要があった。 ニセピークからは眼下にシェアブルック・レイクが見え、指呼の間のパジェット・ピークの山頂までは稜線漫歩だった。
小広い山頂には大きなケルンが立ち、その懐にピンク色のレジストリーBOXが置かれていた。 箱の中には先人が足跡を記したノートが入っていたので、登頂記念のコメントを記した。 山頂からの展望は素晴らしく、周囲に点在する氷河の山々もいくつか遠望された。 日曜日だったが意外にも山頂は貸し切りだった。
山域 ヨーホー国立公園
THへの距離 195km THへの時間 2:00
THの標高 1615m 山頂の標高 2565m
単純標高差 950m 累積標高差 980m
歩行距離 9.0km 所要時間 6:30